Fable 5を前のモデルと同じ感覚で、チャットやツールから使っていて、なんだか噛み合わないと感じることがありました。調べてみると、プロンプト(AIへの頼み方・指示文)のコツが少し変わっていたんです。公式の指針から、非エンジニアでもそのまま真似できるものを選んで紹介します。

難しい仕事ほど任せる価値がある

まず意外だったのがこれです。公式は「Fable 5は、いちばん難しい、まだ解けていない問題に使うと真価が出る」としています。簡単な作業でばかり試すと、実力を見誤るそうです。

数時間、ときには数日かかるような、面倒で込み入った仕事。そういうものをまるごと渡してみる。私も「これはさすがに無理だろう」という調べ物を投げてみて、想像より遠くまで進んだので驚きました。小さく試すより、重い仕事で試すほうが向いています。

はじめて任せる流れは、こちらの記事が参考になります。

「なぜやるのか」を一緒に伝える

いちばん効いたコツがこれでした。Fable 5は、頼みごとの背景や目的まで伝えると、ぐっと精度が上がります。

「この資料を要約して」よりも、「来週の役員会で使う、投資判断の材料にしたいので、この資料を要約して」。誰のための、何に使うものかを一言添える。たったこれだけで、出てくるものの的の外れ方が減ります。目的を書くのは面倒に感じますが、やり直しの回数を考えれば、結局こちらが早いです。

「簡潔に」と一言添える

Fable 5は放っておくと、丁寧すぎるほど説明を盛ることがあります。とくに深く考える設定のときほど、前置きや補足が長くなりがちです。

そこで「要点だけ、短く」と一言足す。細かく「箇条書きは3つまで」などと指定しなくても、短い一言で十分伝わります。結論を先に、理由は後ろに。そう頼むと、読みやすい答えが返ってきます。

やってほしくない線を引く

Fable 5は気が利きすぎて、頼んでいないことまでやることがあります。ついでに別の部分も直しておきました、みたいな親切です。ありがたい反面、余計なときもある。

なので「頼んだこと以外はしないで」「まず調べて報告だけして、直すのは私が言ってから」と、やらない線を先に引いておく。これも長々と条件を並べる必要はなく、短く釘を刺すだけで効きます。

昔ながらの細かい指示は、むしろ減らす

これが今回いちばんの発想の転換でした。前のモデル向けに作り込んだ、細かすぎる指示の集まりは、Fable 5ではかえって質を下げることがあるそうです。

指示を守る力が上がっているので、あれこれ列挙しなくても、短い一文で意図が伝わる。古いメモやテンプレートを引き継いでいるなら、一度削ってシンプルにするほうがいい。私も昔のプロンプトをそのまま貼っていて、指示同士がぶつかって変な答えになった経験があります。

考える深さの調整とあわせると、さらに扱いやすくなります。

重い仕事を任せたら、待たずに離れる

頼み方とセットで覚えておきたいのが、任せたあとの過ごし方です。難しい仕事をまるごと渡すと、Fable 5は数分、ときにはもっと長く動き続けます。これは前のモデルとの大きな違いです。

画面の前でじっと待っていると、遅いと感じてしまう。でもそれは、それだけ深く進めている時間でもあります。重い仕事を投げたら、その場を離れて別の作業をして、あとで結果を見に行く。頼むときに「途中で確認は要らないので、最後までやって」と一言添えておくと、こちらの許可待ちで止まることも減ります。

私が使っている頼み方のひな形

最後に、私が実際に使っている型を一つ。「いま何のために、誰向けに、何をしたいか」を先に書いて、そのあとに具体的な頼みごとを続ける。最後に「要点だけ短く」と添える。

たとえば「新サービスの案内文を作りたい。相手は非エンジニアの経営者。堅すぎない文章で、要点だけ短く」。この順番にするだけで、返ってくるものが安定します。細かく指示するより、目的と温度を伝えるほうが、Fable 5とはうまくいきます。