「Claude Codeって、自分でネットを調べてくれるの」。研修でよく受ける質問です。答えは、できます。ただし、調べ方に2種類あって、そこを知っておくと使い勝手が変わります。

調べる係は2つある

Claude Codeには、ネットを扱う道具が2つ用意されています。WebSearchとWebFetchです。

役割がはっきり分かれています。WebSearchは検索する係、WebFetchは指定したページを読む係です。人間がネットで調べるときも、まず検索して候補を眺め、良さそうなページを開いて中身を読みますよね。あの二段階を、道具として持っている、と考えるとわかりやすい。

WebSearchは候補を出すところまで

WebSearchは、キーワードで検索して、結果のタイトルとURLの一覧を返します。

ここで大事なのが、WebSearchはページの中身までは読まない、という点です。公式の説明でも、検索結果を返すだけで、各ページの本文は取ってこないとされています。あくまで「こういうページがありますよ」と候補を並べるところまでが仕事です。

その候補のなかから中身を読みたいページが見つかったら、次のWebFetchにバトンを渡します。

WebFetchは指定したページを読む

WebFetchは、URLと「何を知りたいか」をセットで渡すと、そのページを開いて中身を要約して返してくれる係です。

公式によると、ページの中身(HTML)を読みやすい形に変換したうえで、小さくて速いAIが「知りたいこと」に絞って中身を抜き出します。つまり、ページ全部をそのまま持ってくるのではなく、聞いたことに関係する部分を抜き出して渡す仕組みです。

ここには一つ注意点があります。抜き出す性質上、「聞かなかったこと」は返ってきません。ページにその情報が載っていても、質問の仕方が的外れだと「書いていない」と返ることがある。うまく拾えないときは、もう少し具体的に聞き直すと変わります。

公式ドキュメントを調べさせたいときの実際の使い方は、こちらも参考になります。

初回は確認が出る

勝手にどんどん外部へアクセスされたら不安、と感じるかもしれません。そこはうまくできています。

WebFetchは、初めてのサイトにアクセスするとき、既定では確認をはさみます(よく参照される公式ドキュメントのサイトなど、あらかじめ許可されたものは確認なしで読みます)。知らないサイトにいきなり接続する前に、一度こちらに聞いてくれる、ということです。

会社の情報の扱いが気になる場合の全体像は、別記事にまとめています。

調べさせたくないときは止められる

用途によっては、そもそもネットにアクセスしてほしくない場面もあります。その場合は、これらの道具を止める設定ができます。

権限の設定で、WebSearchやWebFetchを「拒否」の一覧に加えれば、その道具は使われなくなります。オフィスの規則でネット接続を制限したいときなどに使えます。逆に、特定のサイトだけは確認なしで読ませたい、といった細かい調整もできます。

権限の考え方そのものは、こちらが参考になります。

私の使い方

正直に言うと、私は最初、Claude Codeがネットを見られることを知らずに、調べた内容を自分でコピーして貼っていました。ある日「このエラーについて調べて」とだけ頼んだら、自分で検索して、関係するページを読んで、まとめてくれた。あのときの拍子抜けした感覚を、今も覚えています。

検索して候補を出すWebSearch、指定ページを読むWebFetch。この二役を知っておくと、「調べておいて」の一言で任せられる範囲が広がります。

一つだけ、頭に入れておくと得なことがあります。WebFetchは、ページの中身を丸ごと持ってくるのではなく、聞いたことに絞って抜き出す仕組みでした。だから、ふわっと「見といて」と頼むより、「この機能の料金がいくらか調べて」のように、知りたいことをはっきり伝えるほうが、精度の高い答えが返ってきます。調べ物を任せるときの、ちょっとしたコツです。

まずは、答えがネットにありそうな調べ物を一つ、そのまま頼んでみてください。自分でコピーして貼っていた手間が、思ったより減るはずです。