「Claude Codeで複数のタスクを 並行で 進めたい」 — Agent Teamsを使う方法もありますが、もう1つの選択肢として Vibe Kanban という新しいツールが出てきています。

オープンソースで、AIコーディングエージェント(Claude Code、Codex、Cursorなど)を カンバンボードで管理 できる。タスクをドラッグ&ドロップでステータス変更、進捗を視覚化、複数エージェントを並列起動 — 1人運営の AIオーケストレーター という位置づけです。

実際に1週間使ってみて、 Agent Teamsとは違う使い分け が見えてきたので整理します。

Vibe Kanbanは何ができるか

ざっくり3点。

1つ目 — カンバン形式でタスクを可視化

Trelloに似たUI。「To Do」「In Progress」「Done」のような列に、AIに任せたいタスクをカードとして並べる。

2つ目 — タスクごとにAIエージェントを割り当て

各カードに「このタスクはClaude Codeに、こっちはCodexに」と指定可能。エージェントを使い分けられる。

3つ目 — git worktreeで並列実行

各タスクが 独立したgit worktree で動くので、複数のClaude Codeが 同じプロジェクトの別ブランチ を同時に編集してもコード競合が起きない。

これにより、 「フロントエンドの修正」「APIの追加」「テスト追加」が並列で進む 状態が作れます。

Agent Teamsとの違い

似た目的のClaude Code Agent Teamsとどう違うか。

Agent Teams

Vibe Kanban

提供

Claude Code純正

サードパーティ(BloopAI)

設定

環境変数1行で有効化

Vibe Kanban本体を別途起動

エージェント間通信

あり(直接メッセージ)

なし(独立実行)

ファイル競合対策

手動でファイル分担

自動でgit worktree分離

可視化

ターミナル内

ブラウザのカンバン

向く規模

3-5人チーム

数十タスクの管理

私の使い分け。

  • 議論や相互検証が必要 → Agent Teams(コードレビューや調査)
  • 独立タスクの並列実行 → Vibe Kanban(機能実装、バグ修正、ドキュメント書きなど)

両方使えるので、用途で選ぶのが正解です。

起動と接続

セットアップは簡単。Node.jsが入っていれば、コマンド1本でVibe Kanbanが起動します。

npx vibe-kanban

ブラウザでカンバンボードが開いて、プロジェクトディレクトリを選ぶ。Claude Codeを使うなら、 Settings画面でClaude Codeを選択 + GitHub連携でリポジトリを指定。

PRの自動作成、コミットメッセージの自動生成まで含めた一連の流れが、 クリック2-3回で動き始め ます。

ソロ運営での実用シーン3つ

私が実際に使っている場面。

1つ目 — 機能リリース前の並列タスク

新機能をリリースする時、たいてい複数の小タスクが派生します。

  • フロントエンドのUI追加
  • APIエンドポイントの実装
  • データベーススキーマ変更
  • ドキュメント更新
  • テスト追加

これを 5枚のカード にしてVibe Kanbanに置くと、Claude Codeが並列で 5つのworktree を切って同時作業を始める。

通常なら1日かかる作業が、 3-4時間 で完了する感覚。

2つ目 — 大量バグ修正の一気消化

GitHub Issueに溜まった小さなバグ修正20件を、 20枚のカード にして放り込む。Claude Codeが順次処理してPRを作成、私はPRをレビュー・マージするだけ。

これがVibe Kanbanの オーケストレーター としての真骨頂。

3つ目 — Spec Kitとの連携

Spec Kit(Anthropic製の仕様駆動開発ツール)でタスクリストを生成して、 そのままVibe Kanbanにインポート する流れ。仕様 → タスク分割 → 並列実行が一気通貫します。

MCPサーバーとの組み合わせ

Vibe Kanban自体にMCPサーバーが用意されています。

{
  "mcpServers": {
    "vibe-kanban": {
      "command": "npx",
      "args": ["-y", "vibe-kanban-mcp"]
    }
  }
}

これを設定すると、 Claude Codeから直接Vibe Kanbanにタスクを追加 できる。「来週やりたいこと10個をVibe Kanbanに登録」 と頼むと、まとめて入る。

「カンバンを更新する」というメタタスクすら、Claude Codeから操作できる構造になります。

注意点 — 並列で走らせすぎない

便利なツールほど使いすぎるリスクがあります。Vibe Kanbanは 同時に10個並列 とかも技術的には可能ですが、現実的に管理しきれない。

私の経験では、 同時並列は3-5個まで が人間の認知限界。それ以上を放置すると、PRレビューが追いつかず、結果的に出来上がってもマージしないコードが溜まる。

カンバンの「In Progress」列の WIP制限を5枚以下 に設定するのがおすすめ。

まとめ

  • Vibe Kanbanは AIエージェント管理 のためのカンバンツール
  • Claude Codeと連携して タスク並列実行 + git worktree自動分離
  • Agent Teamsとは 目的が違う — Teamsは議論・検証、Vibe Kanbanは独立タスクの並列
  • 起動は npx vibe-kanban で1コマンド
  • ソロ運営で効くのは 機能リリース・バグ修正・Spec Kit連携
  • MCPサーバー経由でClaude Codeから操作可能
  • 同時並列は3-5個まで にWIP制限する

「Claude Codeを複数立ち上げて手で切り替えている」人は、 Vibe Kanbanに任せると楽になる はず。今週末に試してみてください。