「Claude Code便利そうだけど、会社の情報を扱うのが不安」——業務導入を考える方が最初にぶつかる壁です。

この記事では、非エンジニアの方が自分の業務に導入する前に知っておくべきセキュリティの基本 を整理します。難しい専門用語は使いません。

まず知っておくべき2つの前提

前提1: AIは入力した情報を「見る」

Claude Codeに渡したファイルや会話の内容は、AnthropicのAIサーバーに送られて処理されます。手元で完結していないという点は、最初に押さえてください。

前提2: Anthropicは学習に使わないと明言している

Anthropic(Claudeの提供元)は、APIやClaude Codeで入力されたデータを、AIの再学習に使わないと公式に明示しています。ChatGPTの一部プランとは扱いが異なります。これは業務利用の後押しになる事実です。

ただし「学習に使わない」ことと「サーバーに送られない」ことは別です。通信は発生しています。

絶対に送ってはいけない情報

業務で使う前に、チーム内で必ず合意しておくべきラインです。

  • お客様の個人情報 — 氏名、住所、電話番号、メールアドレス、マイナンバー
  • クレジットカード番号・銀行口座情報
  • 医療・健康情報
  • 未公開の財務情報 — 決算前の売上、未公表の契約
  • 法的に機密指定されているドキュメント — NDA締結下の資料

これらを扱う業務には、Claude Codeを 直接使わない という判断が安全です。どうしても使いたい場合は、マスキング(仮名化)してから渡してください。

送っても比較的安全なもの

  • 自分が作成した公開予定の資料 — ブログ、マニュアル、プレゼン
  • 公開情報の整理 — 社外向けに出している資料の要約
  • 個人的な業務メモ — 自分だけが関わる作業ログ
  • 匿名化されたデータ — 個人が特定できない統計データ

社内ルールを作る5つのポイント

Claude Codeをチームで使うなら、最低限このルールを決めてください。

1. 扱ってよい情報の範囲を決める

「お客様の名前を含むデータは禁止」「自分の作業ログはOK」のように、具体的にリスト化します。

2. CLAUDE.md に禁止事項を書く

作業フォルダ直下に CLAUDE.md を置き、こう書いておきます。

## 禁止事項
- 個人情報(氏名・連絡先)を外部サービスに送信しないでください
- 機密情報が含まれるファイルを検出したら、作業を中断して報告してください

Claude Codeはこのルールを読み込んでから作業します。完璧ではありませんが、事故を減らす効果があります。

3. 作業フォルダを隔離する

業務用のフォルダと、Claude Codeに触らせていいフォルダを分けます。デスクトップに ai-ok/ のような専用フォルダを作り、その中のファイルだけをAIに渡すのがシンプルです。

4. ログを残す

何をAIに頼んだか、どういう結果が返ってきたか、簡単な記録を残しておくと、事故があったときの原因究明が早くなります。

5. 困ったら情報システム部に相談

セキュリティの最終判断は、必ず社内のIT部門やセキュリティ担当者に確認してください。Claude Codeは新しいツールなので、「前例がない」のが通常です。先に相談して、お墨付きをもらうのが安全策です。

導入前のチェックリスト

項目

チェック

扱ってよい情報の範囲を定めた

禁止事項をCLAUDE.mdに記載した

作業フォルダを業務データから隔離した

IT部門に相談した

万一の事故対応手順を決めた

5つすべてにチェックが入ったら、業務利用を開始して大丈夫です。

企業研修での導入支援もしています

Claude Codeを会社で導入したい、チームに展開したい、という方向けに、セキュリティ方針の策定から研修までサポートしています。社内ルール作り、想定事故のシミュレーション、チーム向けハンズオンまで一気通貫で対応可能です。ご興味あれば気軽にお問い合わせください。

まとめ

  • Claude Codeに送った情報はAnthropicのサーバーで処理される
  • 学習には使われないが、通信は発生する
  • 個人情報・金融情報・機密情報は原則として送らない
  • 社内ルール5項目とCLAUDE.mdの禁止事項記載で、事故リスクは大きく減らせる
  • 最終判断はIT部門に相談するのが安全

「不安だから使わない」より、「ルールを決めて安全に使う」方が、業務改善の可能性を広げます。まずはチェックリストを埋めることから始めてください。