「Claude Codeに会社のコードを渡して、それが勝手に学習に使われたりしないの」。研修でいちばん多い不安がこれです。答えは、契約しているプランによって変わります。この記事でいうオプトアウトとは、自分のデータを学習に使わせないと選んで外すこと、という意味です。整理しておきます。

商用プランは既定で学習に使われない

まず知っておくと安心なのが、商用プランの扱いです。Team・Enterprise・API、それに各クラウド経由の利用は、Anthropicが既定であなたのコードやプロンプト(AIへの指示文)をモデルの学習には使いません。

会社としてClaude Codeを導入する場合、たいていはこの商用プランにあたります。つまり、特別なことをしなくても、渡したコードが学習の材料にされることは基本的にない、ということです。例外は、Development Partner Programのような、自分から明示的に「提供します」と手を挙げる仕組みに参加した場合だけです。

企業での導入まわりは、こちらの記事もあわせてどうぞ。

個人プランは自分で選ぶ形

一方、Free・Pro・Maxといった個人向けプランは、扱いが少し違います。自分のデータをモデルの改善に使わせるかどうかを、自分で選ぶ形になっています。

この設定をオンにしていると、これらのアカウントから使ったぶん(Claude Codeを含む)が、将来のモデルの学習に使われます。オフにしていれば、学習には使われません。個人のアカウントで仕事のコードも扱うなら、この設定がどうなっているかは一度確かめておくのがよいです。

学習をオフにする場所

個人プランで学習に使わせたくない場合は、設定を変えられます。プライバシーの設定ページから、いつでも切り替えられます。

ここで学習をオフにすると、もう一つ変わることがあります。データを保持する期間です。学習に使う設定のときは5年間、使わない設定のときは30日間、という違いがあります。学習させない設定にしておくと、残る期間も短くなる、と覚えておくとよいです。

似た話で、モデルごとに保持期間が決まっているケースもあります。

学習とは別の「送信」も止められる

学習とは別に、Claude Codeは動作の記録(どれくらい速いか、エラーが出たか、といった情報)を送ることがあります。これはコードそのものではありませんが、気になる場合は止められます。

設定で、次のような環境変数(パソコン側に覚えさせておく設定項目)をオンにすると、それぞれの送信を止められます。下の枠の中の名前を設定するだけで、意味は右の日本語のとおりです。

DISABLE_TELEMETRY        動作の記録を止める
DISABLE_ERROR_REPORTING  エラーの記録を止める
DISABLE_FEEDBACK_COMMAND /feedbackでの送信を止める

まとめて全部を止めたいときは、CLAUDE_CODE_DISABLE_NONESSENTIAL_TRAFFIC という設定を一つオンにする方法もあります。会社の規則でできるだけ外に情報を出したくない、というときに使えます。

自分のプランをまず確認する

私が研修で伝えているのは、まず自分がどのプランなのかを確かめましょう、ということです。

商用プランなら、既定で学習には使われないので、過度に心配しなくて大丈夫。個人プランなら、プライバシー設定を開いて、学習の項目が意図どおりかを一度見ておく。この二つを押さえるだけで、「知らないうちに使われていた」という不安はほぼ消えます。

不安の全体像については、情報が外に漏れるのかを調べた記事も参考になります。

大事なのは、仕組みを知って、自分で選べる状態にしておくことです。既定を知り、必要なら設定を変える。それだけで、安心して任せられるようになります。