Obsidianを5年使っています。デイリーノート、議事録、読書メモ、案件メモ、すべて1つのvaultに突っ込んできた結果、Markdownファイルが3,000枚を超えました。タグの付け方は時期ごとにブレているし、リンクは未整備なまま放置、過去のメモを探すのに2分かかる、という典型的な「貯まりすぎたObsidian難民」状態でした。
ここに Claude Code を入れたら、ノート整理の景色が一気に変わったので、この組み合わせの始め方を整理します。
ObsidianのvaultはClaude Codeの好物
Obsidianのvaultは、見た目こそアプリ画面ですが、中身は Markdownファイルとフォルダの集合体 です。.md がただ並んでいるだけ。obsidian-vault/daily/2026-05-14.md のような構造でフォルダごとに整理されているなら、Claude Codeから見れば「いつも触っているふつうのプロジェクト」です。
my-vault/
├── daily/
│ ├── 2026-05-12.md
│ ├── 2026-05-13.md
│ └── 2026-05-14.md
├── projects/
│ ├── client-a.md
│ └── client-b.md
├── reading/
│ └── ...
└── .obsidian/ # Obsidian側の設定(触らない)
このvaultルートでターミナルを開いて claude と打つだけで、ノート全体を読み書きできる作業環境が立ち上がります。MCPサーバーすら不要。
私が最初にやったのは、daily/ 配下の30日分のデイリーノートを読ませて「今月よく出てきたキーワード上位20個と、それぞれが出た日付」を一覧化させる、というもの。手作業なら半日かかる集計が、5分で出てきました。
最初の3つの使い方
vaultに cd してClaude Codeを起動したあと、最初に試すと効きやすい使い方を3つ紹介します。
1. 過去ノートの要約と再構成
projects/client-a/ 配下の全ノートを読んで、
案件の経緯を時系列で200字以内に要約してください
長期案件で議事録が10〜20枚に増えると、自分でも全体像が掴めなくなります。これをClaude Codeに任せると、要約と一緒に「未解決の論点」「決定保留の項目」も拾い上げてくれる。
2. タグの付け直し
daily/2026-04/ 配下の全デイリーノートを読んで、
内容に応じて #会議 #学習 #顧客対応 のいずれかのタグを末尾に追記してください
既存のタグは消さないでください
私はタグの付け方が時期によってブレていて、「会議」「ミーティング」「打合せ」が混在していました。一括で寄せ集めるとObsidian側の検索が一気に楽になります。
3. デイリーノートのテンプレ生成
daily/2026-05-14.md を、次のテンプレートで新規作成してください
- 今日の予定(空欄)
- 進捗(空欄)
- 学び(空欄)
- 明日に持ち越し(空欄)
Obsidianの「Templates」プラグインでもできますが、Claude Code経由のほうが「明日の日付で同じ内容を、空欄に昨日の持ち越しを引き継いで」のような、ちょっとした派生指示が通せます。
MCP経由の Obsidian 連携も選択肢
「Claude Codeを別ディレクトリで動かしているけれど、Obsidianのvaultを参照したい」という場面では、Obsidian用のMCPサーバーを使う選択肢もあります。コミュニティでいくつか公開されていて、vaultのパスを設定するとClaude Codeから直接ノートにアクセスできます。
// ~/.claude/mcp.json
{
"mcpServers": {
"obsidian": {
"command": "npx",
"args": ["-y", "obsidian-mcp"],
"env": {"OBSIDIAN_VAULT_PATH": "/Users/me/Documents/my-vault"}
}
}
}
MCPを噛ませると、Obsidian側のリンク・タグ・メタデータをセマンティックに扱えるので、「リンク先がまだ存在していないリンクを一覧化」のような構造的な操作が楽になります。シンプルにvaultでcdするだけの運用と、MCP経由の運用は、用途で使い分けて大丈夫です。
私は普段はcdで済ませて、vault全体のリンク構造を分析したい時だけMCP経由に切り替えています。
CLAUDE.mdをvaultに置くと作業が安定する
Obsidian vaultの直下に CLAUDE.md を1枚置いておくと、Claude Codeの応答が一段と整います。書く内容はこんな感じ。
# CLAUDE.md - Obsidian Vault運用ルール
## ディレクトリ構造
- daily/ ... デイリーノート(YYYY-MM-DD.md形式)
- projects/ ... 案件別ノート
- reading/ ... 読書メモ
- inbox/ ... 未整理メモ(後でprojects/などに振り分け)
## タグ規約
- #会議 #学習 #顧客対応 の3種類のみ使用
- 古いタグ #ミーティング #打合せ は #会議 に寄せる
## 編集ルール
- daily/配下は当日分以外を勝手に書き換えない
- .obsidian/ は触らない
私の場合、.obsidian/ を絶対に触らせない一文がいちばん効いていて、これがないとClaude Codeが設定ファイルを「整形」しようとして、Obsidian側の挙動が壊れる事故がたまにあります。
バックアップだけは絶対に取っておく
Obsidian vaultをClaude Codeで触る時に、唯一強くおすすめしたいのが 作業前のバックアップ です。Markdownファイルが直接書き換わるので、想定外の置換が走ると元に戻すのが大変。
- vault全体を git 管理にしてコミット粒度を細かく刻む
- iCloud / Dropboxの履歴機能をオン(Obsidianの公式SyncでもOK)
- 重要操作の前に
cp -r my-vault my-vault-backup-YYYYMMDD/のような手動バックアップ
私は最初の月、Claude Codeが3,000枚のタグを一括変換してくれて感動した直後、「あれ、固有名詞まで一緒に置換されてる」と気づいて青ざめました。gitで管理していたから戻せましたが、untrackedだったら半日泣いていたところです。
まとめ
- Obsidian vaultはMarkdownの集合体なので、Claude Codeから見ればふつうのプロジェクト
- vault直下でcd→claudeするだけでノート整理・要約・タグ整備が一気に楽になる
- MCP連携を入れるとvaultのリンク構造に意味的にアクセスできる
- vault直下に CLAUDE.md を置いて運用ルール(特に
.obsidian/を触らない)を明記 - 作業前のバックアップとgit管理は必須。Markdownの直接書き換えは事故り得る





