日本語が崩れて表示されると、作業そのものが止まります。読めないので判断ができない。

Claude Codeで文字化けの相談を受けるとき、原因が1つに決まっていないのが厄介なところです。当てにいくより、症状を見分けてから順に潰すほうが早く終わります。

まず症状を3つに見分ける

見る場所が変わるので、ここを最初にやります。

四角い記号が並んでいる。 いわゆる豆腐と呼ばれる状態です。これは文字コードの問題ではなく、使っているフォントにその字が入っていないだけです。フォントを見ます。

無関係な漢字や記号が出ている。 文字コードの解釈がずれている状態です。バージョンかターミナルの設定を見ます。

画面の表示は読めるのに、コピーがおかしい。 これは表示の問題ではありません。ターミナルや間に挟んでいる道具の側を見ます。

自分がどれかを決めてから、下の該当する節に進んでください。

バージョンを上げるだけで終わることがある

「無関係な漢字」の側だった場合、最初に見るのはバージョンです。文字化けの不具合はこれまで何度も修正されています。

claude --version

古ければ上げます。入れ方によってコマンドが変わりますが、npmで入れている場合はこうなります。

npm update -g @anthropic-ai/claude-code

私が受けた相談のうち、半分近くは更新だけで解決しました。

過去に直った例を挙げると、2026年5月1日のv2.1.126で、Windowsでちらつきを抑える表示モード(no-flickerモード)を使っているときに日本語・韓国語・中国語が崩れる問題が修正されています。心当たりがあるならここが該当します。

どこでも起きるのか、特定の場所だけか

更新しても直らない場合、次の見分けが効きます。

どこで作業しても常に起きるなら、ターミナルの文字コードかフォントの問題です。次の節に進んでください。

特定のフォルダで作業したときだけ起きるなら、パス(ファイルやフォルダの場所を表す文字列)が絡んでいる可能性があります。次に説明する不具合が近いかもしれません。

似ているが別物の不具合

ここは切り分けの都合で触れておきます。v2.1.218で直った不具合が、名前だけ見ると文字化けに似ています。

修正されたのは、**Windowsのパスでフォルダの区切りの \ の直後に u が来る場合**に、その部分が日本語や中国語の文字に化けるというものでした。公式が挙げている例が C:\Users\unicorn です。

ただしこれは画面表示の文字化けではありません。 壊れるのはClaudeが道具に渡す入力側のパスで、結果としてそのファイルにアクセスできなくなるという症状になります。画面の日本語が崩れる話とは別物です。

つまり「ファイルが見つからないと言われる」「読めるはずのファイルを読めない」という症状で、かつユーザー名やフォルダ名に \u の並びが含まれるなら、こちらを疑ってください。表示が崩れているだけなら関係ありません。

コピーだけおかしい場合

ここも見え方で分かれます。

貼り付けた先で日本語が崩れるなら、2026年4月8日のv2.1.97が該当するかもしれません。Windowsでちらつきを抑える表示モードのとき、コピーした日本語・韓国語の文字が崩れる問題が修正されています。

コピーしたつもりが、英数字の羅列が画面に出てくるなら別です。v2.1.219で、GNU screenを使っているときに選択するだけでコピーされる動作が、base64という機械向けの形式の文字列をターミナルに出力してしまう問題が修正されました。screenのような画面を分割する道具を挟んでいる場合、その道具がコピーの仕組みに対応していないとこうなります。

どちらもまず更新を試し、直らなければ挟んでいる道具の設定を見てください。

ターミナルの文字コードとフォント

ここまでで直らない場合、Claude Codeの外側を見ます。

文字コードの確認。 使っているシェルで次を打つと、いまの設定が出ます。

echo $LANG

ja_JP.UTF-8en_US.UTF-8 のように UTF-8 が入っていれば問題ありません。UTF-8は日本語を含む文字を扱うための、いま標準の文字コードです。入っていない、あるいは空なら、シェルの設定ファイルで指定します。Windowsのコマンドプロンプトを使っている場合は、chcp 65001 でUTF-8に切り替えられます。

フォントの確認。 四角が並んでいるならこちらです。日本語の字を含むフォントに変えます。等幅で日本語が入っているものとしては、Windowsなら BIZ UDゴシック や Meiryo、macOSなら Menlo と日本語フォントの組み合わせ、共通で使えるものとしては Source Han Code JP があります。

私が実際に踏んだのはこちらでした。ターミナルの配色を変えたときにフォントも一緒に変えてしまい、日本語だけ四角になった。文字コードを何度確認しても直らず、原因に気づくまで30分かかりました。症状を先に見分けていれば、10秒で済んだ話です。

ステータスラインだけ崩れる場合

画面下のステータスラインだけがおかしいという相談も受けます。これは自分で設定した表示なので、また別の切り分けになります。手順はこちらにまとめてあります。

順番を決めておくと早い

まとめると、私はこの順で見ています。

症状を3つに見分ける。無関係な文字なら claude --version で更新、次に常に起きるか特定の場所だけかを確認。四角ならフォント。コピーだけおかしいならターミナルと挟んでいる道具。

先に症状を見分けるのが要点です。逆にフォントから疑い始めると、更新すれば済んだ話に時間を使うことになります。私は一度それをやりました。