Claude Code を使い始めて1週間目、私はプロンプトを書いている最中にうっかり Enter を押して、書きかけの文章をそのまま送信してしまいました。「いや、まだ書いてる途中なんだけど」と画面に向かって言い訳しました。
ターミナルから複数行を入れるとき、改行をどう入れるかは初心者が必ず1度はつまずきます。本記事では、Claude Code のプロンプトに改行を入れる方法を整理します。
いちばん使うのは Shift + Enter
Claude Code のプロンプトで途中改行を入れたいときは、Shift + Enter が基本です。
件名のアイデアを5つ出して
(Shift+Enterで改行)
ターゲットは中小企業の経営者
(Shift+Enterで改行)
キーワードは"効率化"
(ここでEnterを押すと送信)
Enter 単体は「送信」、Shift + Enter が「改行」。チャット系UIによくあるルールと同じです。
私の研修参加者で多いつまずきが「Shift + Enter を試したけど改行されない」というもの。たいていの場合、ターミナルアプリ側のキーバインドが食い違っています。後述します。
ターミナル別の挙動の違い
ターミナルによっては Shift + Enter がそのまま改行コードを送ってくれず、Claude Code に届かないことがあります。私が踏んだ環境ごとの挙動はこんな感じです。
- macOS の標準ターミナル → Shift + Enter で素直に改行が入る
- iTerm2 → デフォルトで動く。動かない場合は環境設定 → プロファイル → キー で
Shift+Returnのマッピングを確認 - Windows Terminal → 動く
- VS Code の統合ターミナル → 動く
- Cursor の統合ターミナル → 動く
iTerm2 だけ過去にハマった記憶があります。プロファイルをコピーして使い回していると、古い設定で Shift + Return が「改行を送る」になっておらず、改行が入りませんでした。プロファイルをデフォルトに戻したら直りました。
長文を流し込むときはエディタモード
数十行のプロンプトを書く場合、ターミナルで Shift + Enter を連打するより、エディタモードを使うほうが楽です。Claude Code のプロンプト中で、
/editor
と打つと、テキストエディタが起動して、そこで複数行を編集できます。終わって保存すると、その内容がプロンプトに流れ込みます。
$EDITOR 環境変数で起動するエディタが決まります。Vim 派なら export EDITOR=vim、VS Code 派なら export EDITOR='code -w' のように設定します。-w はファイル編集が終わるまで待つオプションで、これがないと即座に空文字が送られて事故ります。
私はVS Code派なので .zshrc に export EDITOR='code -w' を入れています。プロンプトが100行を超えるような場合、エディタモードのほうが推敲もしやすい。
既にあるテキストを貼り付けるとき
クリップボードにある複数行テキスト(議事録、メールの引用、コードなど)をそのまま貼り付けたい場合、改行は自動で保持されます。Cmd + V (Windowsなら Ctrl + V) で貼って、最後に Enter を押せば送信です。
ただし、改行を含むテキストが大量にあると、ターミナル側のペースト保護機能(Bracketed Paste Mode)で「Pasting多くの行を貼り付けようとしています」のような確認が出ることがあります。これはターミナルの安全機能で、誤って大量コマンドを実行しないよう守ってくれているもの。Claude Code のプロンプトに貼る分には害はないので、確認に Yes と答えれば普通に貼れます。
私は最初、この警告を見て「貼っちゃダメなのかな」と一度貼り付けを諦めました。気にせず Yes で進めて大丈夫です。
ファイルを参照させたほうが速いこともある
長文を毎回プロンプトに貼り付けるくらいなら、いったんファイルに保存して、Claude Code に「memo.txt を読んでこれをベースに〇〇して」と指示するほうが楽な場面が多いです。
このディレクトリの memo.txt を読んで、
要点を3つにまとめて議事録の体裁にして
Claude Code はファイル読み取りが得意なので、長文の貼り付けより安定して動きます。私はメールの返信を作るとき、メール本文をいったん mail.txt にコピーして、それを参照させる流れに変えました。プロンプト窓に大量に貼ると、たまにペースト中の文字が乱れることがあるので。
ヒアドキュメント的な使い方
シェルから Claude Code に複数行を流し込みたい場合、ヒアドキュメントが使えます。
claude << 'EOF'
このプロジェクトの README を読んで、
インストール手順を5ステップにまとめて
EOF
これは対話セッションを起動せず、1ショットで応答を受け取る使い方です。GitHub Actions など CI から Claude Code を呼び出すときは、この形をよく使います。
対話的な改行に困っているだけなら、まずは Shift + Enter とエディタモードの2つを覚えておけば事足ります。
まとめ
- 基本は Shift + Enter、Enter 単体は送信
- 動かないならターミナルアプリのキーバインド設定を見る
- 長文は
/editorでエディタモードを開く($EDITOR環境変数を設定しておく) - 既存のテキストは普通に貼り付け、ペースト警告は Yes で進めてよい
- 大量の参照テキストはファイル化して読ませるほうが安定





