Claude Codeを使い始めて1ヶ月くらい経つと、「いまどのモデルで動いているんだろう」と気になる瞬間が来ます。応答が妙に遅い時、コストが膨らんでいる時、賢さが落ちた気がする時。すべてモデル選択と直結します。
この記事では、Claude Codeの /model コマンドの使い方と、Opus・Sonnet・Haiku をどう使い分けるかを整理します。
/model はモデル切替のスラッシュコマンド
/model をプロンプトで打つと、現在使っているモデルが表示され、別モデルへの切り替えが選択肢で出ます。
/model
現在のモデル: claude-opus-4-7
切り替え先:
1. claude-opus-4-7 (最も賢い、最も高い)
2. claude-sonnet-4-6 (バランス型)
3. claude-haiku-4-5 (最速・最安、軽い質問向け)
選んで決定すると、それ以降のリクエストはそのモデルで実行されます。セッションを切り替えたい時、その場で簡単に変えられるのが /model の役割です。
3つのモデルの特徴
Claudeシリーズ(2026-05時点で4.x系)には主に3グレードあります。
Opus — 最も賢いフラッグシップ
- 複雑な実装・設計レビュー・長文ドキュメント要約に強い
- 出力は他のモデルより遅め
- 料金が最も高い(Sonnetの約3倍、Haikuの約10倍)
- どれにすべきか迷ったら、まずOpusを選んで「これでも分からない」ならアプローチを変える
Sonnet — バランス型
- Opusに次ぐ賢さで、応答速度はOpusより速い
- 料金はOpusの約3分の1
- 中規模のコード変更・ドキュメント整形・対話相談に向く
- 一般的な業務作業の8割はSonnetで十分
Haiku — 軽量・高速
- シンプルな質問応答、短いコード片の生成、整形作業に向く
- 応答速度が最も速い
- 料金は最も安い(Opusの約10分の1)
- 「これってどう書くんだっけ」レベルの確認には十分
業務で使う時間配分の目安は、Opus 20% / Sonnet 60% / Haiku 20% くらいが私の感覚です。
私の使い分けの実例
具体的な場面と、私が選ぶモデルの対応表。
場面 | 選ぶモデル | 理由 |
|---|---|---|
新規機能の設計・実装 | Opus | 設計判断と複数ファイル編集を任せる |
バグ修正・小さなリファクタ | Sonnet | コスパよし、品質も十分 |
議事録の整形 | Sonnet | 中規模テキスト処理に向く |
typo修正・ファイル名変更 | Haiku | 単純作業に Opus は無駄 |
コード意味の素朴な質問 | Haiku | 早く返ってくる方が嬉しい |
既存記事のSEOチェック | Sonnet | 文体判断はそこそこ要るので Haiku は不安 |
1万行超えのリファクタ計画 | Opus | 全体最適化には Opus の判断力が必要 |
Excel関数の生成 | Haiku | 短い出力、シンプルな仕様 |
経験を積むと「これはOpus、これはHaiku」が反射で判断できるようになります。
私が定着まで時間がかかったのは、「思考停止でOpus使い続けてコストが膨らむ」習慣を直すこと。Haikuで十分な作業にOpusを使うのは、レストランで毎食ステーキを頼むようなものです。
デフォルトモデルの設定
毎回 /model で切り替えるのが面倒なら、デフォルトモデルを設定できます。
# 環境変数で指定
export ANTHROPIC_MODEL=claude-sonnet-4-6
claude
または ~/.claude/settings.json で恒久設定する。
{
"model": "claude-sonnet-4-6"
}
私はデフォルトを Sonnet にしていて、「今日は重い仕事だな」と思った時だけ /model で Opus に切り替える運用です。デフォルトを Opus にすると、軽い質問でもOpusが走って気づくとAPIコストが3倍、というのを経験から学びました。
料金の見積もり
ProプランやMaxプランの定額契約だと、モデル切替で料金が変わることはありません(プラン枠内で全モデル使える)。
ただしAPIキー従量課金で使っているなら、モデル選択は直接コストに影響します。1Mトークンあたりの単価目安は次のとおりです。2026-05時点のおおよその数値で、契約前に必ず公式ページを確認してください。
モデル | 入力1M | 出力1M |
|---|---|---|
Opus | $15 | $75 |
Sonnet | $3 | $15 |
Haiku | $1 | $5 |
OpusとHaikuで15倍の差。月の Claude Code 利用時間が長いなら、適切なモデル選択は月数万円の差になります。
モデル切替のクセ
切替時のいくつかの「あるある」を共有します。
第一に、切り替え直後は文脈が混乱しやすい。途中で /model を変えると、新しいモデルはそれまでの会話履歴を引き継ぎますが、口調や判断スタイルがやや変わります。長い設計議論の途中では切替を避けたほうが無難。
第二に、Haiku で長文を扱うとつまずきやすい。1万トークン超の文書を Haiku に要約させると、抜けが目立つ。長い文書は Sonnet 以上のほうが安全。
第三に、Opus でも分からない問題は、モデルを変えても解決しない。Opusで答えに辿り着かない場合、原因は「情報不足」「指示があいまい」「課題の切り分けが甘い」のどれかです。モデルを変える前に、CLAUDE.mdの整備や、質問の言い換えを試すほうが効きます。
私は最初、難問にぶつかると「もしや Sonnet で試したら答えが出るのでは」とモデル切り替えで解決を期待していました。9割は無駄でした。
まとめ
/modelでセッション中のモデル切替が可能- Opus(複雑作業)/ Sonnet(バランス型)/ Haiku(軽作業)の3グレード
- 業務時間配分の目安は Opus 20% / Sonnet 60% / Haiku 20%
- デフォルトは Sonnet が無難。重い仕事だけ Opus に切替
- API従量利用ではモデル選択が直接コストに影響(Opus と Haiku で15倍差)
- Opusで答えが出ない問題は、モデルを変えても解決しない





