「MCPサーバーを2-3個入れたら、ターミナルが重くなった」「/mcp でツールが0個と表示される」「設定はしたのに繋がらない」 — Claude CodeでMCPを 複数並べ始めた人がぶつかる壁 をまとめます。
単発MCPの導入記事は別にあるので、今回は 「複数MCP環境をどう運用するか」 に絞った話。
設定ファイルの場所と優先順位
最初に整理。MCPサーバーの設定が書ける場所は3ヶ所。
場所 | 用途 | 優先度 |
|---|---|---|
| グローバルなMCPサーバー定義 | 中 |
| ユーザー全体の設定 | 中 |
| プロジェクト個別設定 | 高 |
私は 個人で使うMCPはグローバル(~/.claude.json)、 クライアント案件専用のMCP はプロジェクトごと、という棲み分けにしています。
複数MCPを並べた時の標準形
私の ~/.claude.json を例に出すと、こんな形。
{
"mcpServers": {
"notion": {
"command": "npx",
"args": ["-y", "@notionhq/notion-mcp-server"],
"env": { "NOTION_TOKEN": "${NOTION_TOKEN}" },
"alwaysLoad": true
},
"gsc": {
"command": "uvx",
"args": ["--from", "suganthan-gsc-mcp", "gsc-mcp"],
"env": { "GSC_CREDENTIALS_PATH": "${HOME}/gsc-credentials.json" }
},
"figma": {
"transport": "http",
"url": "https://mcp.figma.com/mcp"
},
"stripe": {
"command": "npx",
"args": ["-y", "@stripe/mcp"],
"env": { "STRIPE_API_KEY": "${STRIPE_API_KEY}" }
}
}
}
ポイントは2つ。
1つ目 — alwaysLoad の使いどころ
毎日使うMCP(私の場合Notion)だけ alwaysLoad: true。これでツール検索の遅延がなくなり、即座に呼べる状態になります。
ただし全部に付けると、 常駐メモリが膨らんで ターミナルが重くなる。 「毎日使うものだけ」 が原則です。
2つ目 — 機密情報は環境変数で読ませる
NOTION_TOKEN や STRIPE_API_KEY を直接書かず、${NOTION_TOKEN} のように参照。設定ファイルがGitに上がっても漏洩しない構成にしておきます。
シェル設定(~/.zshrc 等)に export NOTION_TOKEN=ntn_xxxx を書いておく形。
/mcp で状態を確認する
MCPサーバーの状態確認は /mcp コマンド。
v2.1.128以降、 接続中のサーバーごとにツール数が表示 されるようになりました。
notion connected 12 tools
gsc connected 20 tools
figma connected 8 tools
stripe connected 15 tools ⚠ 0 tools
「0 tools」の警告が出ているサーバーは、 接続はできたけれど認証エラー などでツールが何も見えていない状態。すぐに対処する必要があります。
トラブル時の確認順序
「MCPが動かない」と感じた時の標準対処手順。
ステップ1 — /mcp で接続状態確認
connected か failed か loading か。 failed なら認証情報、 loading ならネットワーク。
ステップ2 — ツール数が0なら認証情報を見直す
トークンの期限切れ、権限不足、scopeの不足。OAuth系は再認証が必要なケースが多い。
ステップ3 — claude --verbose で詳細ログ
claude --verbose
エラーメッセージが具体的に出るので、原因特定が早い。
ステップ4 — MCPサーバーの再接続
設定ファイルを上書き保存して、Claude Codeを再起動。簡単な設定変更でも、再起動しないと反映されないケースがあります。
複数MCPの「呼び分け」が苦手な時
3-4個MCPを並べると、Claudeが 意図と違うMCPのツールを呼ぶ ことがあります。
例 — 「議事録をNotionに保存して」と頼んだのに、Stripe MCPが反応する(あり得ないけど)。
対策は2つ。
A. プロンプトで明示的に指定
「Notion MCP のNotion保存ツールを使って、〜」と書く。
B. CLAUDE.md にルールを書いておく
## MCP使用ルール
- 議事録・タスク・ナレッジ → Notion MCP
- 検索パフォーマンス分析 → GSC MCP
- デザイン読み取り → Figma MCP
- 売上・課金確認 → Stripe MCP
これだけで誤呼出は 9割減 ります。
私の運用 — 月次メンテで全件見直し
複数MCPを長期運用する上で大事なのが、月1回の棚卸し。
私が月末にやっているチェック。
- 各MCPのツール数が想定通りか(0 toolsになっていないか)
- 環境変数のトークンが期限切れになっていないか
alwaysLoadを付けているMCPが本当に毎日使われているか- 使っていないMCPが残っていないか(残骸の掃除)
5-10分の作業ですが、これでMCPまわりのトラブルが激減します。
まとめ
- 設定場所は 3階層(グローバル/プロジェクト共有/プロジェクトローカル)
- alwaysLoad は毎日使うMCPだけに付ける
- 環境変数経由 で機密情報を読ませる
/mcpで ツール数+ステータス を確認(v2.1.128以降)- トラブル時は 接続状態 → ツール数 → verboseログ → 再接続 の順
- 複数MCPの呼び分けは CLAUDE.mdへのルール記載 が効く
- 月1回の棚卸し でトラブル予防
MCP連携が増えてくると、運用の細かい工夫が業務効率を分けます。今週末に1度、自分のMCP設定を見直してみてください。





