Claude Codeを使っていると、まったく同じ指示を何度も打ち直す場面が出てきます。私の場合は、長めのビルド(書いたプログラムを動かせる形に組み立てる処理で、終わるまで数分かかることがあります)が終わったかどうかを確認したくて、5分おきに「もう終わった?」と聞いては待つ、という間抜けな時間を過ごしていました。これを自動でやってくれるのが /loop です。

/loop は、同じプロンプト(Claudeへの指示文)を繰り返し実行してくれる、Claude Codeに組み込みのコマンドです。スラッシュで始まる命令の一つで、特別な準備はいりません。この定期実行は Claude Code の v2.1.72 以降で使えるので、もし反応しなければ claude --version でバージョンを確かめてみてください。

まず一番シンプルな使い方から

入力欄に、こう打ちます。

/loop 5m 新着メールが来ていないか確認して

5m が間隔で、5分を意味します。そのうしろが、繰り返してほしい指示です。これで5分ごとに「新着メールが来ていないか確認して」を勝手に実行してくれます。日本語の指示でそのまま動きます。

間隔は 1m(1分)や 10m(10分)のように、数字とアルファベットで書きます。秒で指定することもできますが、内部では1分単位に切り上げられるため、最短でも1分おきです。30s と書いても1分間隔になります。

私が最初に試したのは、デプロイ(作ったものを公開・反映する作業)の監視でした。/loop 5m デプロイが終わったか確認して のように打って、それまで自分でストップウォッチ代わりに眺めていた時間が、まるごと不要になりました。

間隔を書かないとClaudeがペースを決める

おもしろいのは、間隔の 5m を省いたときの動きです。

/loop check if the deploy finished

こう書くと、Claudeが自分で「次はいつ確認するか」を判断しながら繰り返します。たとえばビルドが長そうなら間を空け、もうすぐ終わりそうなら短い間隔で見にいく、といった具合です。きっちり時間を決めるより、こちらのほうが自然なことも多いです。

決まった秒数で機械的に回すか、状況を見て回すか。やりたいことに合わせて選べます。

指示すら省くと自動メンテナンスになる

さらに、うしろの指示そのものを省いて /loop だけで実行する方法もあります。

この場合、.claude/loop.md というファイル(Claude Codeの設定をまとめておくフォルダの中に置きます)にあらかじめ書いておいた指示があれば、それが使われます。ファイルが無ければ、Claudeが組み込みの自律メンテナンスチェックを走らせます。毎回同じ点検をさせたいなら、その内容をファイルに書いておけば、/loop の一言で呼び出せるわけです。

なお /loop には /proactive という別名(エイリアス)もあります。打ちやすいほうで構いません。

クラウドで動く/scheduleとの違い

ここで混同しやすいのが /schedule(別名 /routines)です。名前が似ていますが、動く場所が違います。

/loop は、あなたがClaude Codeの画面を開いている間だけ動きます。画面を閉じれば止まります。手元で「いまこの作業を見張っていてほしい」というときのものです。

いっぽう /schedule は、Anthropicのクラウド側で動く仕組みです。パソコンを閉じていても、決めた時刻に勝手に動いてくれます。毎朝9時に何かをさせる、といった用途はこちらが向きます。

ざっくり言うと、その場の見張りが /loop、留守中も動く予約が /schedule です。

使ってみて気をつけたこと

便利な反面、回しっぱなしにすると、その分だけClaudeが何度も動くので利用量は増えます。私は一度、確認作業を短い間隔で回したまま昼食に出てしまい、戻ったら想定よりだいぶ多く動いていて、ひやりとしました。

なので、用が済んだら止めることだけは忘れないでください。止め方は普段どおりで、動いている最中に Esc を押せば中断できます。

何度も手で打っていた確認作業を一行で任せられるのは、地味ですが効きます。まずはビルド待ちのような「終わったか見てほしいだけ」の用事から試すと、ありがたみがわかりやすいはずです。慣れてきたら、間隔を省いてClaudeにペースを任せるやり方や、.claude/loop.md に定番の点検を書いておくやり方へ広げていくと、手放せる作業が少しずつ増えていきます。