「VS Codeばっかり例に出されても、JetBrainsで仕事してるんで…」 — このメディアの読者から、たまに来る指摘です。確かにIntelliJ(IntelliJ・PyCharmはプログラマーがコードを書くための専用エディタです)を長年使っている人にとって、別エディタへの乗り換えは現実的じゃない。
この記事は、JetBrains系IDE(コードを書くための統合ソフトのこと)を使い続けたままClaude Codeを動かす構成を、実用本位で整理したものです。
いちばん新しい現実は「公式プラグインがある」
最初に、いちばん重要な情報を。2026年5月時点で、Anthropic公式の「Claude Code [Beta]」というプラグイン(後から機能を追加できる部品のこと)がJetBrainsのマーケットプレイスで配布されています。
対応IDEは、IntelliJ IDEA、PyCharm、Android Studio、WebStorm、PhpStorm、GoLand など主要なJetBrains製品。Beta表記の通り変化が早い時期ですが、公式が出しているプラグインがあること自体が、運用方針を決める材料です。
公式プラグインを入れたら何が変わるか
プラグインをインストールしてJetBrainsを再起動すると、Claude Codeとエディタの間で連携が自動でオンになります。
代表的な機能は、変更箇所の差分をエディタ側のdiff viewer(差分表示画面のこと)で確認できる連携、選択した範囲をClaudeに渡せる機能、エディタの診断情報をClaudeが参照できる仕組み、ショートカットでのクイック起動など。
ターミナルだけで動かしていた時は、エディタ画面とClaudeの世界が分かれていました。プラグイン入りだと、その境目が薄くなって行き来が滑らかになります。これが体感としていちばん大きい違いです。
素朴な内蔵ターミナル方式も実用
プラグインを入れなくても、JetBrainsの内蔵ターミナル(画面の下部にある、文字でコマンドを打ち込む窓口)から claude コマンドを起動すれば、CLI版(コマンドを文字で打って動かすタイプの)Claude Codeはどのターミナルからでも動きます。
特別な準備は要りません。インストール手順の整理は別記事にあります。
私の知り合いのJetBrainsユーザーは、この素朴な構成だけで困らずに運用しているケースも多い。重い設定を入れる前に、まず内蔵ターミナル直叩きで試してみる、というのは現実的な入り口です。
どちらを選ぶかの判断
プラグインを入れる場合、入れない場合、どちらを選ぶか。私の見立てでは、3つの判断軸があります。
ひとつめは、エディタとClaudeの連携を深くしたいか。diff viewer連携や選択範囲の共有を使いたいなら公式プラグイン。「ターミナルが立ち上がればOK」なら素朴方式で十分です。
ふたつめは、Beta版に付き合えるか。プラグインは更新が早く、設定や挙動が変わる時期です。安定運用が最優先なら、素朴方式のほうが地味に堅い。
みっつめは、社内の他メンバーとの足並み。チーム全員でJetBrainsを使っているなら、プラグインを共通化する方針が運用しやすい。1人で完結するならお好みで。
補完とエージェントの違いを混同しない
ここでひとつ整理しておきます。GitHub CopilotのようなIDE内補完(書いている途中の続きを予測して埋める機能)と、Claude Codeのようなエージェント(指示を渡すと自分で複数の作業を進めてくれるAI)は、役割が違います。
JetBrainsで補完が欲しい場面と、Claude Codeに塊で頼みたい場面は別物。PyCharmにもとから入っている入力補助機能(インテリセンスと呼びます)はそのまま使いつつ、塊の作業はClaude Codeに、という分担が無理がありません。
困った時の切り分け
最後に、JetBrains環境でうまくいかない時の小さなチェックを。
ターミナルから claude が見つからない場合は、JetBrainsの内蔵ターミナルが読む設定が、システムのターミナルと違うのが原因です。PATH(パソコンが命令を探しに行くフォルダの一覧)が通っていない、と表現したりします。JetBrainsの設定でシェル統合を有効にすれば、たいてい直ります。
プラグインの動作が不安定な場合は、いったんプラグインを無効にして、内蔵ターミナル直叩きに戻して切り分けるのが定石。プラグインの問題か、Claude Code本体の問題かを分けると解決が早いです。設定ファイル全般の話は別記事にあります。
まとめ
- Anthropic公式の Claude Code [Beta] プラグインが JetBrains Marketplace で配布されている
- プラグイン入りだと、diff viewer連携や選択範囲共有などのIDE統合機能が自動で有効
- プラグインなしでも、内蔵ターミナルから
claudeを直接起動すればCLI版が動く - 連携を深くしたい人はプラグイン、安定優先なら素朴方式、で選び分ける
- IDE標準の補完(インテリセンス)はそのまま使い、塊作業をClaude Codeに任せる分担
- 不調時はプラグインを切って、内蔵ターミナル直叩きで切り分け





