Claude Codeに新しいプロジェクトを触らせる時、最初の1〜2分は決まって戸惑います。「このフォルダ、何のプロジェクトなんだろう」とClaude側が探りを入れてくる時間です。

ここを一気にショートカットできるのが、/init という最初のコマンドです。

はじめてのプロジェクトで「Claudeに迷子になる」

Claude Codeをはじめて触る人が、よくつまずく場面があります。プロジェクトのフォルダに移動して claude と起動した直後、「で、何を頼めばいい?」と固まる瞬間です。

Claude側も、フォルダの中身をちらっと見るだけでは、何を期待されているか分かりません。指示があいまいだと回答もあいまいになる。初日の私もここで30分溶かしました。

この立ち上がりの摩擦を、ぐっと減らすのが /init の役目です。

/init は何をしてくれるコマンドか

/init をClaude Codeのプロンプトで打つと、Claudeがフォルダの中を勝手に走査し、プロジェクトの性格を把握したうえで、CLAUDE.md という設定ファイルを書いてくれます。

CLAUDE.mdは、Claude Codeに「このプロジェクトの前提」を伝えるファイル。何の言語で書かれたプロジェクトか、どのコマンドで動かすか、避けてほしいことは何か、といった内容を書く約束の場所です。

通常はゼロから人間が書きますが、/init は「とりあえずのたたき台」を自動で生成してくれます。下書きが手に入る、という気軽さです。CLAUDE.md自体の書き方は別記事に整理してあります。

実際の流れ

私が新しいプロジェクトでやっている手順です。

  1. プロジェクトのフォルダに移動して claude を起動する
  2. プロンプトで /init と打つ
  3. Claudeがフォルダを走査して数十秒〜1分待つ
  4. CLAUDE.md が生成される
  5. 中身に目を通し、おかしな部分や足りない部分を手直し

特に5番が大事です。/init の結果はあくまで初稿。プロジェクトの細かい流儀(コミットメッセージの規約、業務固有の用語、避けるべき書き方)までは推測できないので、人間が足します。

生成後にやるべき手直し

/init で出てきたCLAUDE.mdを、私はだいたい次の方針で直します。

不要な部分を削る — 自動生成は丁寧すぎて、ありきたりな注意書きが長くなりがちです。読むのに時間がかかるCLAUDE.mdは、結局誰も読まなくなる。半分くらいに圧縮するつもりで削る。

業務固有の前提を足す — 顧客名の表記ゆれ、社内の略語、過去にやらかしたミス。これらは自動では出てきません。書き足す価値が大きい部分です。

参考リンクを差す — 公式ドキュメントや、関連する社内文書のURLを足しておく。Claudeが迷った時にそこを読んで自己解決してくれます。

向くプロジェクト・向かないプロジェクト

/init がよく効くのは、ある程度ファイルが揃っているプロジェクトです。コードや設定ファイルから、Claudeが性格を読み取る材料があるからです。

逆に、立ち上げたばかりで中身が空っぽに近いフォルダだと、/init してもClaudeが書けることが少なく、結果は薄くなります。この場合は素直に人間が初稿を書いたほうが早い。

私の感覚では、ファイルが20個以上ある既存プロジェクトには /init を、新規の真っ白なフォルダには手書きを、という使い分けに落ち着いています。

何度でも上書きしてよい

最後に、安心材料を。

/init は一度きりのコマンドではありません。プロジェクトが育って性格が変わった時に、もう一度走らせて、新しい初稿との差分を見るのは有効です。書き直すというより「現状をClaudeから見直してもらう」感覚で使えます。

完璧なCLAUDE.mdを最初から目指す必要はありません。/init で叩き台を作り、使いながら育てる。これがいちばん肩の力が抜ける付き合い方です。

まとめ

  • /init はフォルダを走査してCLAUDE.mdの初稿を作るコマンド
  • 起動して /init と打つだけで、数十秒〜1分で下書きが手に入る
  • 生成結果は初稿。圧縮、業務固有の前提、参考リンクを足して仕上げる
  • ある程度ファイルがあるプロジェクトでよく効く。空に近いフォルダは手書きが早い
  • 何度でも走らせてよい。育つプロジェクトでは見直しに使える
  • 完璧を目指さず、たたき台→使いながら改善、のリズムで付き合う