「Claude Codeで画像って作れるんですか」。研修でときどき受ける質問です。期待している人には少し残念な答えと、その先の意外な使い道があります。順番に整理します。

プロンプトから絵を描くのは、直接はできない

まず率直なところから。「かわいい猫のイラストを描いて」のように、言葉で指示して絵を出してもらう画像生成は、Claude Codeには直接の機能としてありません。

Claude Codeは、あくまでコードや文章を読み書きしたり、命令を実行したりするための道具です。絵筆にあたる機能を持っていない、と考えるとわかりやすい。だから、画像生成を期待して使うと肩透かしになります。そこは正直にお伝えしておきます。

でも「画像を作るプログラム」は書ける

ここからが面白いところです。Claude Code自身は絵を描けませんが、画像を作るプログラムを書かせることはできます。

たとえば「売上の数字からグラフの画像を作って」と頼めば、Claude Codeがそのためのプログラムを書いて、実行して、グラフ画像を出力してくれます。決まったデザインのバナーを、文字だけ変えて量産する、といった作業も同じやり方でこなせます。自分の手では絵を描かないけれど、絵を描く機械を組み立ててくれる、という感覚です。

実は、この「Claude Codeラボ」の記事の見出し画像も、Claude Codeに画像を作るプログラムを書いてもらって、量産しています。プロンプト一発で描くのとは違いますが、決まった型のものを大量に作るなら、こちらのほうがむしろ向いています。

渡した画像を読み取るのは得意

逆に、こちらから画像を渡して見てもらうのは得意です。

スクリーンショットや写真を渡して「この画面のどこがおかしいか教えて」「このデザインに近いものを作って」と相談できます。作るのは苦手でも、見て理解するのは強い。この非対称さを知っておくと、使いどころを間違えません。

向いている画像、向いていない画像

整理すると、Claude Codeが得意な画像と苦手な画像は、はっきり分かれます。

得意なのは、数字やデータをもとにした図です。売上のグラフ、比較の表を画像にしたもの、決まったレイアウトのバナーや証明書のような、型が決まっていて中身だけ変わるもの。こういう「計算やルールで作れる画像」は、プログラムを書かせれば量産できます。

苦手なのは、発想や絵心が要る画像です。ロゴのデザイン案、雰囲気のあるイラスト、写真のような一枚絵。こうした「センスで生み出す画像」は、Claude Codeの土俵ではありません。自分の仕事で欲しい画像がどちらなのかを見極めると、頼む先を間違えずにすみます。

絵が欲しいなら別の道具と組み合わせる

どうしてもプロンプトから絵そのものが欲しいときは、画像生成を専門にする別の道具を使うのが素直です。

Claude Codeは、そうした外部の道具を呼び出す設定(MCPと呼ばれる連携の仕組み)を足せます。画像生成のサービスとつなげば、Claude Code側から「この絵を作って」と指示を回す、といった構成も作れます。ただ、非エンジニアがまず試すには少し手間なので、最初は「画像を作るプログラムを書かせる」やり方で十分だと思います。

外部サービスとの連携の考え方は、こちらが参考になります。

期待を正しく持つと役に立つ

私も最初、画像生成AIと同じ感覚でClaude Codeに絵を頼んで、できないと知ってがっかりした一人です。でも、画像を作るプログラムを書かせる使い方を覚えてからは、むしろこちらのほうが仕事で役に立っています。

言葉から一枚の絵を描くのは苦手。でも、決まった形の画像を大量に作る仕組みを組むのは得意で、渡した画像を読み取るのも強い。この得意と不得意を正しく知っておけば、Claude Codeは画像まわりでも十分に頼れる相棒になります。

まず試すなら、手元にある数字でグラフの画像を一枚作ってもらうところからがおすすめです。「この売上の表を、棒グラフの画像にして」と頼んでみる。絵を描く道具ではないと分かったうえで使えば、がっかりすることもなく、できる範囲をしっかり活かせます。道具は、得意なことをやらせてこそ力を発揮します。画像まわりも、その原則は同じです。