Claude Codeが急に思いどおりに動かなくなると、何から確認すればいいのか分からず固まってしまいます。私も、ある朝いきなり起動時のエラーが出て、原因が分からず30分ほど右往左往したことがありました。

そういうときにまず打ってほしいのが /doctor です。Claude Codeの状態をまとめて診断して、どこに問題がありそうかを教えてくれます。

/doctorは健康診断のようなもの

/doctor は、Claude Codeの入力欄に打ち込むスラッシュコマンド(スラッシュで始まる命令)です。名前のとおり、お医者さんの健康診断に近い役割をします。

打つと、インストールの状態、設定ファイルの読み込み、接続まわり(インターネットやアカウントとのつながり)など、いくつかの項目を順にチェックして、結果を一覧で出してくれます。問題なければ緑のチェック、あやしい箇所には印が付くので、どこを直せばいいか目星をつけられます。

スラッシュコマンドそのものに慣れていなければ、下の記事で一覧を見ておくと迷いません。

v2.1.178で見やすくなった

2026年6月15日の Claude Code v2.1.178 で、/doctor の表示が整理されました。

項目が枝分かれの一覧で並ぶようになり、各項目の状態を示すアイコンが分かりやすくなって、コマンド名も強調されるようになっています。以前より、どこが問題かをひと目で追えるようになりました。

実際の使いどころ

私が /doctor を頼るのは、だいたい次のような場面です。

起動時に見慣れないエラーが出たとき。まず /doctor で全体を見て、設定ファイルなのか接続なのか、当たりをつけます。これだけで、闇雲にあちこち触らずに済みます。

設定をいじった直後に動きが変わったとき。設定ファイルの読み込みでつまずいていないかを確認できます。前の朝の私のケースも、これで設定ファイルの記述ミスにたどり着けました。

人に質問する前にも有効です。「動きません」とだけ伝えるより、/doctor の結果を添えたほうが、答える側も原因を絞りやすい。これは社内で教えるときにも役立ちます。

見つかった問題を直してもらう

/doctor は切り分けの道具ですが、ただ診断するだけではありません。結果画面で f キーを押すと、見つかった問題をClaudeが直そうと試みてくれます。まず /doctor で現状を出し、f で修正を任せる。この流れだけでも、ちょっとした不調なら解消できることがあります。

ただ、すべてが自動で直るわけではありません。よくあるのはバージョンが古いケースで、これは claude --version で確認して、古ければ claude update で更新するだけで直ることがあります(これらは入力欄ではなく、ターミナルで打ちます)。更新でつまずいたときの対処は別記事にまとめました。

動かないときに一番つらいのは、原因が見えないことです。/doctor は、その「見えない」を「ここがあやしい」まで持っていってくれる。直し方そのものより、まず落ち着いて現在地を確かめる。詰まったら、深呼吸して /doctor から始めてみてください。