「Claude Codeで何ができるんですか」と研修の冒頭で必ず聞かれます。説明する側として困るのは、できることが多すぎて、何から話せばいいか毎回悩むこと。「文章書けます、コード書けます、ファイル触れます、ブラウザも動かせます」と並べると、聞いている方の頭が一周してしまいます。

この記事では、Claude Codeでできることを 機能ベースで15項目 に整理します。「業務で何に使えるか」という用途軸ではなく、Claude Codeという道具にどんなボタンが付いているか、という視点でリストアップしました。

道具そのものの成り立ちはClaude Codeとは?非エンジニアでも使える理由を5分で解説に、業務で実際に残った例はClaude Codeの活用事例15個に分けて書いています。

できること1〜5 — ファイル系

最初の5つは、ファイルを触る系の機能です。Claude Codeのいちばんの売りでもあります。

1. ファイルの内容を読む — 指定したファイル、フォルダ内の複数ファイル、特定の拡張子のファイルだけ、などを読ませられます。Excel(.xlsx)、PDF、画像、Markdown、コードファイル、何でもいけます。

2. ファイルを編集する — 既存ファイルの一部分を書き換える操作。「議事録の日付を全部今日に直して」のような指示で、複数行の置換が一発です。

3. 新しいファイルを作る — 「このフォーマットで日報のテンプレートを作って daily-report.md に保存して」のように指示できます。

4. フォルダ内の一括処理 — 「invoices/ フォルダの全PDFから金額を抽出して、Excelの一覧にして」のような、フォルダ単位の処理が得意です。

5. ファイル名やフォルダ構成のリネーム — 「2026-05のファイルを全部 archive/2026/05/ に移動して」みたいなのも通ります。

ファイル系がいちばん使う機能で、私の使用時間の半分以上はここです。

できること6〜8 — コマンド実行・連携

6. ターミナルコマンドの実行ls git npm のようなコマンドを、Claude Codeが代わりに打ってくれます。コマンドを覚えていなくても、日本語で意図を伝えれば調べて実行してくれる。

7. 外部サービス連携(MCP) — Notion、GitHub、Slack、Figmaなどとつなぐと、社内の業務システムへの読み書きができます。MCPサーバーの設定が前提ですが、繋がってしまえば「先週の議事録Notionページを読んで来週のアジェンダ作って」がそのまま通ります。

// ~/.claude/mcp.json
{
  "mcpServers": {
    "notion": {"command": "npx", "args": ["-y", "@notionhq/notion-mcp-server"]}
  }
}

8. ブラウザ操作(Playwright連携) — Playwright MCPを入れると、Claude Codeから直接ブラウザを開いてページを読んだりクリックしたりできます。SaaSの管理画面を自動巡回する用途で重宝します。

できること9〜12 — 画像・スライド・図

9. 画像の内容を読み取る — 画面のスクリーンショット、写真、図表をプロンプトに貼ると、内容を読み取って分析してくれます。「このエラー画面のメッセージを訳して、考えられる原因を3つ挙げて」のような指示が通る。

10. スライド資料の生成 — Marp という Markdownベースのスライドツールを使うと、Claude Codeが.md形式のスライド原稿を書いて、PDF/HTMLに変換するところまで一気通貫でやれます。

11. ダイアグラム作成 — Mermaid記法やdraw.io形式で図を生成できます。業務フロー図、ER図、システム構成図など、文章で説明するより図のほうが早い場面は多い。

12. スクリーンショットの取得・保存 — Playwright連携と組み合わせて、複数サイトのキャプチャを一気に取得して比較する、といった作業も自動化できます。

私の実体験で多いのは、毎月の競合LP変化を10サイト分撮らせてフォルダに整理する、という地味な作業です。月1で15分かかっていたのが1分で済むようになりました。

できること13〜15 — チーム運用・拡張

13. 自分専用スラッシュコマンドの作成.claude/commands/{名前}.md に手順を書いておくと、/{名前} で呼び出せる自作コマンドが作れます。Markdownファイル1個置くだけ。

14. サブエージェントによる役割分担 — 「議事録整形担当」「提案書ドラフト担当」のように、特定タスク専用のAI役割を定義できます。本体のClaudeが文脈で重くなった時に、独立した素直な脳に任せる使い方が便利です。

15. CI/CDへの組み込み — GitHub Actions などのCIから claude をヒアドキュメントで呼び出して、自動レビューや自動コミットメッセージ生成に組み込めます。

claude << 'EOF'
このプルリクエストの差分を確認して、レビューコメントを生成して
EOF

ここまでくると個人作業の道具を超えて、組織の業務フローに組み込まれるツールになります。

できないこと、あるいは苦手なこと

「できること」を15個並べたうえで、苦手な領域も明記しておきます。

  • 完璧な日本語の文章生成 — 文体や慣用表現の自然さは、ChatGPT/Claude.aiのほうが上に感じる場面がある
  • 大量データの統計解析 — 10万行のCSVを正確に集計、のような処理は素直にExcelやPythonに任せたほうが早い
  • 画像の生成(イラスト・写真) — 画像読み取りはできるが、画像生成は本体機能としては未提供。生成は別ツール(DALL-E、Midjourney、gpt-image)を使う

万能ではない、というのが半年使った感想です。「ファイル操作」と「コマンド実行」と「外部ツール連携」の3つを軸に、その隣接領域を広げていくのが現実的な使い方。

まとめ

  • Claude Codeの主要機能を15項目で整理した
  • ファイル系(1-5)・コマンド連携系(6-8)・ビジュアル系(9-12)・チーム運用系(13-15)の4ブロック
  • 業務時間の中心はファイル系と外部連携系
  • 画像生成や大規模統計は苦手、別ツールに任せたほうが早い
  • まずは1-3の「ファイル読み書き」だけ覚えれば、業務での効果は十分出る