「昨日Claudeに頼んだ作業の続きをやりたいんだけど、また最初から状況を説明しないとダメかな」 — これ、勿体ないです。

Claude Codeには 前回の会話を一発で再開する 機能が標準で付いています。コマンドを1つ覚えるだけで、作業の流れが切れずに次の日に持ち越せる。

今日はこの --continue フラグの使い方と、似た機能の --resume との違いを整理します。

まず一番速い方法 — claude --continue

これだけ覚えれば9割の場面はOK。

ターミナルで以下を打つだけです。

claude --continue

短縮形の claude -c でも同じ動作。タイプ数を減らしたい人はこっち。

これを叩くと、 そのディレクトリで最後にやっていた会話 がそのまま読み込まれて、続きから話しかけられる状態になります。前回読み込んだファイルの記憶も、過去の依頼内容も、Claudeが何を考えていたかも全部復元される。

「ランチ後に戻ってきた」「夕方の打ち合わせから席に戻った」みたいな短いブランクの再開に向いています。

仕組み — 会話は自動的に保存されている

なぜこんなことができるかというと、Claude Codeが すべての会話を自動的に保存 しているから。

保存先は ~/.claude/projects/ 配下のJSONLファイル。プロジェクト(ディレクトリ)ごとに別フォルダに分かれていて、設定なしでも勝手に履歴が貯まっています。

つまり、 昨日のフォルダで claude --continue を叩く と、昨日の会話が出てくる。別のフォルダで叩けば、そのフォルダ最後の会話が出てくる。 ディレクトリ単位で記憶している のが鍵です。

逆に言うと、フォルダを移動した後に --continue を叩いても、思っているのと違う会話が出てくることがあるので注意。

「どの会話を再開するか」選びたい時 — --resume

--continue は「最後の会話」を強制的に開きます。

「昨日じゃなくて、3日前のあの依頼の続きをやりたい」みたいに、 特定の会話を選んで再開したい 場合は --resume(短縮形 -r)を使います。

claude --resume

これを叩くと、過去の会話一覧が画面に出てきて、矢印キーで選んで決定する流れ。日付・最初のメッセージ・タスクリストの状態などが見えるので、目的のセッションを探しやすい。

--continue--resume の使い分け

整理するとこうなります。

場面

使うコマンド

ランチ後・少し席を外した後の再開

claude -c(continue)

昨日の作業の続きを今日

claude -c

3日前のあの作業の続き

claude -r(resume)

「あの時のチャット、なんだっけ」と探す

claude -r

自動化スクリプトから前回の続き

claude -c

--continue速度重視--resume選択重視 の住み分け。日常的に使うのは --continue の方が9割を占めます。

私の使い方 — 朝イチで claude -c

参考までに、私の日常運用を共有します。

朝、PCを開いてターミナルを開いて、まず叩くのが claude -c。前日に途中だった依頼の続きが画面に出てきて、 「で、ここまでやったから、次は…」 とClaudeに聞ける。

特に効くのが 連日続く長期プロジェクト での運用。1週間かけて整理する大きな業務を、毎朝 -c で起動して、終了時にメモを残し、翌朝また -c で続ける、というルーチンが回っています。

「昨日何頼んだか」を自分で覚えていなくてもOK。Claudeが履歴を持っているので、 「前回の続きから話せる相棒 がそこにいる感覚です。

再開できない時の対処

たまに --continue がうまく動かない場面があります。原因と対処をまとめます。

1つ目 — 違うディレクトリで叩いている

~/Documents/案件A/ で進めていた会話を、 ~/Documents/案件B/-c しても出てきません。 そのプロジェクトのフォルダに cd で移動してから 叩きます。

2つ目 — 履歴が壊れている(極稀)

シャットダウン中に強制終了した時など、JSONLファイルが破損することがあります。v2.1.121以降は 破損した行をスキップして読み込む ようになったので、ほぼ気にしなくて良くなりました。

3つ目 — 会話を /clear で消した

/clear コマンドを使うと、その時点の会話履歴がリセットされます。意図的に /clear していた場合は、当然 -c でも復元できません。

4つ目 — 別のマシンで作業していた

会話は そのマシンの ~/.claude/projects/ に保存されているので、別PCで -c しても何も出てきません。マシンを跨ぎたい時はRemote Controlを使うか、/export でMarkdownにして共有します。

/clear との関係も整理

--continue の対義にあたるのが /clear です。

セッション中に /clear を叩くと、現在の会話履歴がリセットされて、Claudeが「初対面」状態に戻ります。これはコンテキストを軽くしたい時(過去のやり取りが多すぎてClaude Codeが重くなった時など)に使うコマンド。

ただし、 /clear を多用すると --continue で復元できる中身が減る、というトレードオフ。私は 1日の業務がひと段落するまでは /clear しない で、夕方終わる前にまとめてリセットする流れにしています。

自動化スクリプトでも使える

地味に強いのが、 --continue非対話モードでも動く こと。

claude --continue --print "進捗を教えて"

このように --print フラグと組み合わせると、過去の会話の文脈を引き継いだまま、自動化スクリプトから1ターンだけClaudeに聞ける。Cronで日次レポート生成、CIで前回の作業状態確認、みたいな使い方も可能です。

非エンジニアの方には直接関係ないかもしれませんが、 「Claude Codeを業務システムに組み込む」 ような場面で、エンジニアと協業する時に話題に出ると会話が早く進みます。

まとめ

  • claude --continue(または -c)で 直前の会話を即再開
  • 「どの会話を再開するか選びたい」時は claude --resume(または -r)
  • 会話履歴は ~/.claude/projects/自動保存(設定不要)
  • ディレクトリ単位で履歴が分かれているので、 そのプロジェクトのフォルダで叩く
  • 朝イチ・ランチ後・翌朝の再開に向く、長期プロジェクトの相棒
  • --print と組み合わせると自動化にも使える

「Claudeに状況を毎回説明し直してる」と感じていた方は、明日の朝に claude -c を1回だけ試してみてください。前日の自分が何をしていたか、Claudeが覚えていてくれる感触に、ちょっと驚くはずです。