Claude Codeに触れて最初の1週間、私はずっと claude だけ叩いて、ひたすら長文セッションを引きずって作業していました。応答がだんだん遅くなり、文脈が混ざり、出力の質が落ちていく。/clear という1個のコマンドの存在を知ったのは2週間後で、知った瞬間に「もっと早く言って」と画面に向かってつぶやきました。
Claude Codeにはセッション内で叩けるスラッシュコマンドが数十種類あります。全部覚える必要はありませんが、最初の15個を押さえると体験が一段変わります。本記事では、初心者が「これだけは知っておくべき」基本コマンドを優先度順に整理しました。
起動側で覚える3つ
ターミナルで叩く起動側のコマンドはシンプルです。
claude # 新しいセッションを始める
claude --continue # 直前のセッションを再開する
claude --resume # 過去のセッション一覧から選んで再開する
claude だけだと毎回新規セッションになります。前日の続きから作業したい場合は claude --continue、もっと前のセッションを呼び戻したいなら claude --resume を使います。--resume を打つと、過去のセッションがリスト表示されて選べる。これだけ知っていれば日常の作業フローはだいたい回ります。
セッション内で最初に覚える4つ
Claude Codeを起動した後、プロンプトの先頭で / を打つとスラッシュコマンドの候補がサジェストされます。最初の4つはこれです。
/help — 使えるコマンド一覧を表示。迷ったらまずこれ。
/clear — セッション内の会話履歴を消す。文脈が散らかってきたら叩いてリセットします。冒頭に書いたとおり、これを知らないと作業効率が大きく変わります。
/init — そのリポジトリ用の CLAUDE.md を自動生成する。プロジェクトの規約や使う技術をAIに伝える設定ファイルで、Claude Codeに新しいプロジェクトを担当させる初日にだいたい叩きます。
/compact — セッションの履歴を要約して圧縮する。/clear ほど派手にリセットしないが、長くなりすぎた文脈を軽くしたいときに使います。
/clear と /compact の使い分けは慣れが必要ですが、ざっくり「タスクが切り替わるなら /clear、同じタスクの続きならcompact」で覚えておけば十分です。
アカウントとモデルの管理コマンド
次の5つは、状態を見たり切り替えたりするためのものです。
/login — Claudeアカウントへログイン。インストール直後に1回叩きます。
/logout — ログアウト。複数アカウントを切り替えるときに使う。
/status — 現在のログイン状態、選択中のモデル、使用量などを一覧表示。何かおかしいと思ったら最初にこれ。
/model — Opus/Sonnet/Haikuなどモデルを切り替える。普段はSonnet、難しい設計タスクだけOpusに上げる、といった運用がよく使われます。
/cost — そのセッションでいくらAPI料金がかかっているかを確認。Pro/Maxプランなら気にしなくてもいいですが、APIキー従量で使っている人は見ておくと安心です。
私は /status を半ば反射で叩く癖がついています。挙動が怪しいときに、現状把握が30秒で終わるのは本当に楽です。
拡張・カスタマイズ系コマンド
少し慣れてきたら、次の3つでClaude Codeを自分仕様にカスタムしていきます。
/agents — サブエージェント(特定タスク専用の小さなAI役割)の一覧表示と編集。設計レビュー専用、SEO記事執筆専用、といった役割を作って呼び出せます。
/mcp — MCP(Model Context Protocol)サーバーの管理。Notion、Slack、Google Drive など外部サービスをClaude Codeに繋げるしくみで、現代のClaude Code活用の中心になりつつあります。
/hooks — ファイル編集や特定イベントのタイミングで、勝手にスクリプトを動かす設定。テスト実行やフォーマットを自動化したい人向け。
/permissions — ファイル編集やコマンド実行を、毎回確認するか自動許可するかの設定。慣れてきて毎回の確認が煩わしくなったら触ります。
/config — 全体設定を変更。テーマ、エディタ統合、自動更新などをここでいじれます。
このあたりは初日に全部設定する必要はなく、「あれ毎回聞かれて面倒」と思った段階で対応する設定を見にいく、で十分です。
レビューと品質チェック系
タスク完了時に役立つコマンドが2つあります。
/review — 直前の変更をAIにレビューさせる。コミット前に「何か見落としあるか」を聞くだけで、typoやエッジケースの抜けを拾ってくれることが多いです。
/init は前述しましたが、新しいリポジトリで作業を始めるときに毎回叩く価値があるので再掲します。プロジェクトの構造をAIが読んで、規約と推奨コマンドを CLAUDE.md にまとめてくれます。
私はチームで使うリポジトリほど CLAUDE.md を丁寧に育てるようにしています。これがあるとClaude Codeの応答精度が体感で1.5倍くらい違う。
自分でスラッシュコマンドを作ることもできる
ここまでが標準コマンドですが、Claude Codeは .claude/commands/{name}.md というファイルを置くだけで、自分専用のスラッシュコマンドを増やせます。社内で繰り返す業務(議事録整形、提案書ドラフト作成など)をコマンド化しておくと、/giji のような短いコマンド一発で動かせます。
作り方は別記事でじっくり扱っていますが、Markdownを書くだけで作れるので想像より気軽です。
まとめ
- 起動コマンドは
claudeclaude --continueclaude --resumeの3つを覚える - 最初の4つは
/help/init/clear/compact - 状態管理は
/status/login/logout/model/cost - カスタマイズは
/agents/mcp/hooks/permissions/config - 完了時は
/reviewでセルフチェックを挟む - 慣れてきたら自分専用のスラッシュコマンドを作って業務に組み込む





