Claude Codeで入力欄に /(スラッシュ)を打つと、ずらっとコマンドの一覧が出てきます。数が多くて、最初は全部覚えなきゃと身構えるかもしれません。でも実際によく使うのは、ほんの一部です。
研修で「まずこれだけ」と伝えている組み込みコマンドを、場面ごとに分けて紹介します。全部は覚えなくて大丈夫。使う場面が来たら一つずつ、で十分です。
はじめの準備でつかうもの
新しいプロジェクトでClaude Codeを使いはじめるときに触るコマンドです。
/init… そのプロジェクト用の説明書(CLAUDE.md)のたたき台を作る/memory… その説明書を編集する、覚えておく内容を管理する/mcp… 外部のサービスとつなぐ設定をする/permissions… 何を許可して何を止めるか、権限のルールを決める
最初に /init を走らせておくと、以降のやり取りがぐっと的確になります。CLAUDE.mdの中身は、こちらの記事が参考になります。
作業中に切り替えるもの
一つの作業を進めているあいだ、状況に応じて使うコマンドです。
/model… 使うモデル(AIの頭脳の種類)を切り替える/effort… どれくらい深く考えさせるかを調整する/plan… 大きめの変更の前に、まず計画を立てさせる/context… 今どれだけ情報を抱えているかを見る/compact… 会話が長くなったとき、要約して身軽にする
会話が長くなって動きが重いと感じたら、/context で会話の中身を見て /compact で整理する。この二つはセットで覚えておくと便利です。
お金と使用量を確認するもの
使いすぎが不安なときに開くコマンドです。
/usage… このセッション(いま開いている一回の作業のまとまり)の費用やプランの使用状況、活動の統計を見る(/cost/statsも同じ)
Pro・Max・Team・Enterpriseのプランなら、何が使用量を押し上げているかを、機能ごとに細かく分解して見られます。
困ったとき・やり直したいときのもの
うまくいかないときや、前に戻りたいときに使います。
/status… 今のバージョン・モデル・アカウント・接続状況をまとめて見る/doctor… インストールや設定を診断して、問題があれば直す/rewind… 会話やコードを前の状態に巻き戻す/login… Anthropicのアカウントにログインする
様子がおかしいと感じたら、まず /status で現在地を見て、必要なら /doctor で診断する。この順番が落ち着きます。
自分専用のコマンドも作れる
ここまでは、はじめから用意されている組み込みのコマンドの話でした。実は、よく使う手順を自分専用のコマンドとして登録することもできます。
毎回同じ指示を打ち込んでいるなら、それを一つのコマンドにまとめておくと、次からは名前を呼ぶだけで済みます。作り方はこちらにまとめました。
組み込みのコマンドに慣れてきたら、自分の仕事にあわせた一手を足していく。そうやって少しずつ、自分用の道具箱にしていけます。
全部覚えなくていい
正直に言うと、私も全部のコマンドは使っていません。最初の頃、一覧を丸暗記しようとして挫折しました。実際に使うのは、ここに挙げた10個ちょっと。しかも毎日触るのはさらにその一部です。
/ を打てば一覧はいつでも出てきます。名前を思い出せなくても、/ のあとに数文字打てば候補が絞り込まれる。だから覚え込む必要はなくて、「こういう場面のコマンドがあったな」と方向だけ覚えておけば十分です。困った場面が来たら、この記事に戻ってきてください。





