「Claude Codeを自動で動かしたいんですけど、どこを設定すればいいですか」 — 研修先で何度か受けた質問です。AIに作業を任せるなら、確認をいちいち押さなくていい状態にしたい、という気持ちは分かります。

ただ「自動モード」と一言で言っても、Claude Codeには性格の違う複数の選択肢があります。この記事では、その整理をします。

「自動で動かしたい」と思った日のこと

私自身、最初に「Claudeに自動でやらせたい」と本気で思ったのは、議事録50本を一括整形する作業の時でした。1本ごとに確認画面が入って、進まない。

ここで覚えた裏ワザが、モードの切替でした。Claude Codeのプロンプトで Shift+Tab を押すと、画面下に表示される動作モードがくるくる切り替わります。これが今回の主役です。

モードは大きく3つに分かれる

Shift+Tabで切り替わるモードは、おおむね3つです。

モード

何を自動でやってくれるか

向く場面

通常モード

何もしない。1操作ごとに確認

はじめての作業、本番に近い環境

自動承認モード

ファイル編集を確認なしで進める

信頼できる繰り返し作業、検証環境

プランモード

何も実行しない。提案だけ返す

設計の相談、影響範囲の見積もり

「自動モード」と呼ばれるのは、表でいう2番目の「自動承認モード」のことが多いです。1番目の通常モードでは毎回確認が入り、3番目のプランモードでは逆に1行も実行しません。

プランモード自体は別記事に解説してあります。

自動承認モードの中身

自動承認モードに入ると、Claude Codeはファイルの編集を自分の判断で進めていきます。1回1回「これでよいですか」と聞かれない。流れるように作業が進みます。

ただし、すべてが自動になるわけではありません。外部にデータを送る操作や、削除のような取り返しのつかない操作は、依然として確認が入る作りです。あくまで「日常的なファイル編集はまかせる」という発想のモードです。

このモードに入ると、画面の表示が変わって「いま自動承認です」と分かるようになっています。意識せず入ってしまうことは少ない作りです。

危ない設定との違い

ここで混同しやすいのが、確認をいっさい飛ばす設定の話です。

Claude Codeにはもうひとつ、確認を全部スキップする起動オプションが用意されています。これは自動承認モードの上位というより、別物のスイッチです。すべての操作を確認なしで実行できる代わりに、安全装置がほぼ外れます。

権限の考え方そのものは別記事にまとめました。

私のおすすめは、自動承認モードはふだん使い、確認スキップの設定は使い捨ての検証環境だけ、という線引きです。混同して使い分けないと、思わぬ事故につながります。

私の使い分けの実例

参考までに、私のいまの使い方を書きます。

通常モードは、はじめて触るプロジェクトや、本番に関係する作業の時。ブレーキを残しておきたい場面です。

自動承認モードは、ふだんの記事執筆や、同じ手順の議事録整形のような繰り返し作業。流すように進められる利点が、確認の手間を上回ります。

プランモードは、大きな構成変更を頼む前。「やる前に何をやるか教えて」と聞きたい時に切り替えます。実装に進む前に方針を握れるので、後戻りが減ります。

迷ったら通常モードに戻す、というのを基本動作にしています。

自動化と安全のバランス

最後に、忘れてほしくない点を。

自動承認モードは便利ですが、「中身を見ない」とは違います。実行された変更はあとで必ず差分を確認する。これだけは習慣にしておいてください。

私が一度やった失敗は、自動承認のまま長時間放置して、戻ってきたら見覚えのない変更が大量にあった、というものです。Claudeの判断が間違っていたわけではないのですが、全部を頭から読み直すのに2時間かかりました。

任せるところは任せる、確認するところは確認する。この境目を意識できれば、自動モードは強力な道具になります。

まとめ

  • Claude CodeのモードはShift+Tabで通常・自動承認・プランの3つを切替
  • いわゆる「自動モード」は自動承認モードを指すことが多い
  • 自動承認は日常編集を任せる発想。削除や外部送信は依然として確認が入る
  • 確認をすべて飛ばす設定は別物。検証環境だけにとどめる
  • ふだんは自動承認、慎重な作業は通常、設計相談はプラン、と使い分ける
  • 任せた変更は、あとから必ず差分を確認する習慣を持つ