「CodexのCLI、また更新されてるみたいなんですけど何が変わったんですか」 — 6月最初の問い合わせがこれでした。Claude Codeユーザーでも、競合のCodexの動きは押さえておきたいところです。

この記事は、2026年6月1日にリリースされたCodex CLI v0.136 の変更点を、公式changelogベースで整理したものです。

いつ何が起きたか

OpenAIのCodex CLI v0.136は2026年6月1日にリリースされました。直前のv0.135が5月28日、v0.134が5月26日。月後半に立て続けにアップデートが来ており、Codex側の更新ペースの速さが見えます。

Claude CodeもOpus 4.8関連で同じ時期に動いていたので、両社が並走してアップデートしている構図です。

TUIに /archive でセッション保管

v0.136でいちばん身近に効くのが、TUI(画面のテキストインターフェース)から /archive でセッションをアーカイブできるようになったこと。

会話履歴を眠らせておきたい時、これまでは画面に流れたまま管理が難しかったのが、明示的に「archive扱い」にできるようになりました。後から検索で呼び出すこともできる作りです。

Claude Codeでいうと /clear/compact の中間のような位置づけで、「消したくはないが、いったん片付けたい」セッションに使います。Claude Codeのコマンドの整理は別記事に。

Windows管理者向けsandbox setup

地味ですが大きい変更が、Windowsで codex sandbox setup --elevated が動くようになった点です。

Windows環境でClaude CodeやCodexを動かす時、サンドボックス(隔離環境)を作るには管理者権限が要る場面があります。これがコマンド一発で済むようになった。

WindowsでCLIエージェントを本格運用する企業ユーザーには、地味に効きます。WSL派にも、ネイティブWindows派にも、Codex選択肢が広がりました。

GPT-5.5がAmazon Bedrockに追加

クラウド経由でCodexを使う層向けに、GPT-5.5モデルがAmazon Bedrockのカタログに追加されました。

これまでBedrock経由でCodexを動かす場合、利用可能なモデルが限られていたのが、最新のGPT-5.5まで使える状態になります。AWSをすでに業務基盤にしている企業にとって、AnthropicのClaude / OpenAIのGPT を同じBedrock上で並列に評価できる状況になった、ということです。

逆に同時にBedrock OSS modelsはカタログから削除され、Bedrock GPTモデルはdefault service tierに限定されました。整理の方向性として「公式モデルへの集中」が読み取れます。

TUIまわりの細かい改善

v0.136では、TUI(画面のテキストインターフェース)の見え方が地味に改善されています。

  • Markdownテーブルが OSC 8 メタデータでWebリンクをクリッカブルに
  • Remote execution setup が CODEX_API_KEY の登録に対応

ターミナル上のClaude CodeでもmarkdownでURLを書くと折りたためますが、Codex側はOSC 8(ターミナルの新しめのリンク仕様)で行儀よく扱う方針。細部の積み上げが感じられます。

doctorコマンドとVimモード

直前のv0.135(2026-05-28)で入った2機能も触れておきます。

codex doctor コマンドが拡張され、環境情報・Git・ターミナル診断を詳しく出してくれるようになりました。トラブル時の切り分けが楽になります。

Vimモードでテキストオブジェクト編集が改善され、word/line-end の動きが洗練されています。Vim派エンジニアには嬉しい更新です。

Claude Codeユーザーの選択肢として

最後に、Claude Codeユーザー目線でこの動きをどう捉えるか。

両者を併用するパターンは記事にしました。

Codex側のリリース頻度が上がっているのは、Claude Code側のultra系展開と同じく、開発体験の改善競争が加速している証拠です。読者にとっては、両方の選択肢が太くなる、というのが今期の構図です。

まとめ

  • Codex CLI v0.136は2026-06-01リリース。月後半は週1ペースのアップデート
  • TUIから /archive でセッション保管が可能に
  • Windows管理者向け codex sandbox setup --elevated でサンドボックス構築が一発
  • GPT-5.5がAmazon Bedrockに追加。一方でBedrock OSSは削除
  • TUIまわりのリンク・診断・Vim改善が積み上がっている
  • Claude Code側のultra系展開と並走する開発体験改善の波の中