期限のある話なので先に書きます。2026年8月31日に、CodexからGPT-5.4とGPT-5.4 miniが引退します。
Codexというのは、OpenAIが出しているClaude Codeと同じ種類の道具です。指示を出すと自分のパソコンのファイルを実際に書き換えてくれる側の道具で、会話するだけのChatGPTとは役割が違います。
私はこれを7月末に知って、自分の設定を見に行きました。3箇所にモデル名を直書きしていました。全部GPT-5.4でした。
引退の対象になるのは誰か
まず自分が影響を受けるかどうかを判定してください。日常の言い方にすると、月額を払って使っているなら対象、使った分だけ払っているなら対象外です。
正確な言い方に直します。対象はChatGPTのアカウントでサインインしてCodexを使っている場合。対象外は、OpenAI APIそのものを使っている場合と、自分のAPIキー(OpenAIから発行される文字列で、これを使うと使った分だけ請求される)で認証してCodexを使っている場合です。公式のモデル一覧に、この2つは影響を受けないと明記されています。
ここを取り違えると、慌てる必要のない人が慌てることになります。
移行先は指定されている
置き換え先は公式が指定しています。gpt-5.4 は gpt-5.6-terra へ、gpt-5.4-mini は gpt-5.6-luna へ。
GPT-5.6は3つのモデルで構成されていて、位置づけが分かれています。
Sol は複雑であいまいな仕事向け。込み入ったコードの変更、深い調査、仕上げの必要な文書。3つの中でいちばん重いモデルです。
Terra は日常の仕事向けの実用的な万能型。公式はGPT-5.5でやっていた作業の自然な移行先だと書いています。
Luna は決まっていて繰り返しのある仕事向け。抽出、分類、変換、構造化した要約。
私の使い方だと、Terraで足りることがほとんどでした。Solに上げたのは、他人が書いた大きなコードを読み解かせたときだけです。
直す場所は設定ファイルだけではない
ここが今回いちばん引っかかった部分です。公式の移行案内には、更新すべき場所として5つ挙がっています。
保存された設定、カスタムエージェント、スケジュール済みのタスク、ワークスペースの既定値、管理設定の中のモデル参照。
私は最初、設定ファイルだけ直して終わったつもりでいました。抜けていたのがスケジュール済みのタスクです。毎朝走らせている処理の中にモデル名が埋まっていて、動いているものの中に書いてあるので、設定ファイルを文字で検索しても出てきませんでした。
組織で使っている場合は管理設定側も見る必要があります。管理者が既定モデルを固定しているケースでは、個人が直しても上書きされます。
いま確認する場所
私が見た順に書きます。
まずターミナルで動く版(CLIと呼びます)のバージョンとモデルを確認します。
codex --version
次に設定ファイルです。~/.codex/config.toml と、プロジェクトの中の .codex/ 配下。ここにモデル名を直書きしていないかを見ます。
そのうえで、設定ファイル以外に指定が埋まっていないかを思い出す作業をします。定時実行の設定、カスタムエージェントの定義、それと自動実行の仕組みを組んでいる人はその中も。私が抜かしたのは1つめでした。
バージョンも上げておいたほうがいいです。内部のGPT-5.4参照をTerraとLunaへ移す変更が0.145.0で入っているので、古いままだと引退後の挙動が読めません。
2026年8月4日時点の安定版は0.146.0です。
Codexの入れ方そのものは別記事にまとめています。
Claude Code側でも同じことが起きている
これはCodexだけの話ではありません。Claude Codeでも2026年7月24日にOpus 5が既定のOpusモデルになり、Opus 4.7がfast modeから外れています。
つまり両方のツールで、同じ時期にモデル世代の切り替えが起きている。片方だけ直して安心していると、もう片方で止まります。私は両方使っているので、7月末に2回同じ作業をしました。
作業自体は5分で終わります。問題は、直す場所を思い出せるかどうかだけです。
引退の日をカレンダーに入れておく
正直なところ、この手の期限は忘れます。私は8月31日ではなく8月25日に予定を入れました。当日に気づいても、組織の管理設定を直すには承認が要る場合があるからです。
料金面も追い風です。公式のクレジット表を見ると、同じ量を使ったときの消費がTerraはGPT-5.4より、LunaはGPT-5.4 miniより少なくなっています。移行すると使える量が増える方向です。
料金の全体像は別記事で扱いました。
移行先が公式に指定されていて、しかも消費が下がる。動かない理由がない切り替えなので、期限の前に済ませてしまうのが楽です。





