「Claudeのモデル、どれを選べばいいか分からなくなりました」 — 6月に入って、研修先で増えた質問です。Opusだけでも4.6と4.7と4.8が並び、Sonnet 4.6、Haiku 4.5まで含めると、選択肢は確実に複雑になっています。
この記事は、2026年6月時点のClaudeモデルファミリーを、リリース時期・料金・性能・用途で整理したものです。
2026年6月時点の現役モデル
主要なモデルを表で並べます。
モデル | 初出時期 | 入力単価 | 出力単価 | SWE-Bench Verified | 主な用途 |
|---|---|---|---|---|---|
Opus 4.8 | 2026-05-28 | $5 / MTok | $25 / MTok | 88.6% | 設計判断・大規模調査 |
Opus 4.6 | 2026-02-17 | $5 / MTok | $25 / MTok | 80.8% | 旧フラッグシップ |
Sonnet 4.6 | 2026-02-17 | $3 / MTok | $15 / MTok | 79.6% | 日常作業・バランス |
Haiku 4.5 | 2025-10-15 | $1 / MTok | $5 / MTok | 73.3% | 軽量・短い質問 |
(MTok=100万トークン。最新の正確な料金はAnthropic公式で確認を)
「賢さで言えば Opus 4.8、コスト効率で言えば Sonnet 4.6 か Haiku 4.5」というのが、価格と性能のおおまかな関係です。
Sonnet 4.6 が"フラッグシップを食う"伸び
注目したいのが、Sonnet 4.6の性能です。SWE-Bench VerifiedでOpus 4.6の80.8%に対し、Sonnet 4.6は79.6%。価格差は数倍あるのに、性能の差は1.2ポイントほど。
これは「ミドルティアがフラッグシップを食い始めた」と言われる構図です。コード作業の多くは、Sonnet 4.6で十分対応できる。Opusを使う判断基準が、Sonnet 4.6の登場で一段引き上がりました。
Opus 4.8のベンチマーク総まとめは別記事に整理しています。
Haiku 4.5の真価はsmart model switchingにある
Haiku 4.5は2025年10月リリースで、純粋な性能だけで見ると派手さはありません。ただ、Claude Codeでの真価は別のところにあります。
それが、smart model switching。Claude Codeが内部で「この作業は軽い」と判断すると、自動的にHaikuにルーティングしてくれる仕組み。
これにより、ユーザーがHaikuを意識して選ばなくても、軽い作業ではコストが抑えられる、という設計になっています。私の手元での体感だと、月の利用量のうち2〜3割が自動的にHaikuに回されているはず。
モデル選択そのものは別記事に整理しました。
Fast Modeとの組み合わせ
Opus 4.8のFast Modeは、2026年5月のリリースで3倍安く・2.5倍速くなりました。これによって、「Opus 4.8 Fast Mode」がHaiku 4.5の領域に食い込み始めています。
軽い作業を Haiku 4.5 ではなく Opus 4.8 Fast Mode に投げる、という選択肢が現実的になりました。価格と性能のバランスが変わったので、半年前のモデル選択ルールがそのまま通用しない。
私の現在の選び分けルール
参考までに、いまの私の運用ルールを共有します。
場面 | 選ぶモデル | effort |
|---|---|---|
即答が欲しい短い質問 | Haiku 4.5(または自動) | low |
議事録・文書整形 | Sonnet 4.6 | medium |
バグ調査・中規模リファクタリング | Sonnet 4.6 | high |
新規機能の設計・複雑な調査 | Opus 4.8 | high |
大規模リファクタリング戦略 | Opus 4.8 | xhigh |
本気で詰める設計判断 | Opus 4.8 | ultracode |
長文生成・繰り返し処理 | Opus 4.8 Fast Mode | — |
medium中心でSonnet 4.6、設計はOpus 4.8 + high、本気はultracode。3層の使い分けで月のコストが予測可能になります。
モデルが増えるたびにルールを見直す
最後に、メタな話を。
モデルファミリーは半年で大きく動きます。Sonnet 4.6の登場でルールが変わり、Opus 4.8のFast Mode値下げでまた変わった。「半年前の選び方」がそのまま通用しない時期です。
新しいモデルやFast Modeのアップデートが来たら、自分の現在のルールを1日かけて見直す。これを習慣にすると、コストと性能のバランスを最適化し続けられます。
まとめ
- 2026年6月の現役主力は Opus 4.8 / Sonnet 4.6 / Haiku 4.5 の3グレード
- Sonnet 4.6 はSWE-Benchで Opus 4.6 に1.2pt差まで詰めた「フラッグシップ食い」
- Haiku 4.5 の真価は Claude Code の smart model switching で自動ルーティングされること
- Opus 4.8 Fast Mode が Haiku 4.5 の領域に食い込んでいる
- 私は Sonnet 4.6 + medium を中心に、本気のときに Opus 4.8 + xhigh / ultracode に切替
- モデルが増えるたびに自分のルールを見直す習慣で、コストと性能を最適化し続ける





