「Fable 5、また使えるようになったんですよね。お金かかります?」

復活のニュースを見た知人から、こう聞かれました。性能の話より先に料金を気にするあたり、業務で使う人の反応だなと思います。答えは「今なら期間限定でタダの枠がある。ただし7月7日まで」です。この記事は、その中身を財布の視点で見ていきます。

まず「50%まで無料」の中身

2026年7月1日に戻ってきたFable 5は、7月7日まで、いつもの週の使用上限の最大50%までを無料枠で使えます。対象はPro・Max・Team、それに一部のEnterpriseプランです。

ここで言う「週の使用上限」とは、プランごとに決まっている1週間ぶんの使える量のことです。その半分までなら、Fable 5を追加料金なしで回せる、という意味になります。ふだんOpus 4.8で仕事をしていて、Fable 5はまだ触っていない人にとっては、懐を痛めずに実力を確かめられる短い窓です。

Fable 5がどれくらいの仕事をこなすモデルなのかは、評判をまとめた記事があります。

7月7日をすぎると何が変わるか

問題はその後です。7月7日をすぎると、Fable 5へのアクセスは使用クレジットが必要になります。

使用クレジットというのは、通常のプラン料金とは別に、使った分だけ払う追加のお金のことだと考えてください。無料枠が閉じたあとは「使えば使うほど請求が増える」課金に切り替わる、と理解しておくと安全です。

ここが今回いちばん見落とされやすいところだと思います。無料枠のあいだに「Fable 5、いいじゃん」と業務フローに組み込んでしまうと、7月8日以降にコストが立ち上がってくる。試すのは今のうち、でも本格運用の前に一度お金の計算をする、という順番が現実的です。

もともとFable 5とOpus 4.8では料金の桁が違います。使い分けの考え方は別記事で詳しく書きました。

クラウド経由の人はもう少し待つ

もう一つ、お金より先に「そもそも使えるか」で引っかかる人がいます。

AWS・Google Cloud・Microsoft Foundryといったクラウド経由でFable 5を使っていた場合、復活初日の時点ではまだ戻っていませんでした。Anthropicは「できるだけ早く」再開するとしましたが、具体的な日付は示していません。会社の環境がクラウド経由でFable 5につないでいる形だと、無料枠の期間に間に合わないおそれもあります。

自分が今どの窓口からFable 5に届くのかは、対応状況をまとめた記事が参考になります。

無料枠は全員に付くわけではない

念のため確認しておきたいのが、この無料枠の対象です。50%の無料枠が付くのはPro・Max・Team、それに一部のEnterpriseプランで、無料プランのユーザーはここに含まれていません。

自分の契約がどれなのか曖昧なら、Anthropicの料金ページで一度確かめておくと安心です。

「無料枠があると聞いたのに自分の画面には出てこない」という食い違いは、たいていこのプランの違いが原因です。使えないと慌てる前に、まず自分がどのプランにいるかを見てください。

私ならこの1週間をこう使う

無料枠がある1週間を、私はこう組み立てます。

まず、いちばん重い仕事を1つだけFable 5に任せてみます。ふだんOpus 4.8で半日がかりだった資料の下ごしらえとか、そういう「効果が数字で見える」作業です。速さや仕上がりが変わったのか、体感ではなくメモに残しておく。

そのうえで7月7日が来る前に、その1本ぶんが有料になったらいくらか、ざっくり見積もる。金額が仕事の時短に見合うなら7月8日以降も使う、見合わないなら普段使いはOpus 4.8に戻す。これで判断がつきます。

正直に言うと、私は最初の頃、無料だからと何でもかんでも重いモデルに投げて、期限後の請求で青くなった経験があります。無料枠は「実力を測る計測期間」であって「使い放題の期間」ではない、と自分に言い聞かせるくらいがちょうどいいです。

戻ってきたのはありがたい。でも、無料の看板が外れる日をカレンダーに入れておく。それだけで付き合い方が落ち着きます。