5月に入って v2.1.128 がリリースされていました。

派手な目玉機能はありませんが、 毎日使うユーザーが日々ぶつかる小さな不便 を片付けてくる、Anthropicらしい修正回り。前回紹介したv2.1.126からの差分を整理します。

全体感 — 「目立たないけど効く」修正の集合体

このリリースの特徴を一言で言うと、 目立たないけど効く修正の集合体

新コマンドの追加はなく、既存機能のUX改善・エラー処理の改善・地味なバグ修正が中心。リリースノートを開くと細かい修正が30件以上並んでいて、累積するとかなり体感が変わる、というタイプ。

非エンジニア視点で「これは効く」と感じた変更を6つに絞って紹介します。

1つ目 — /mcp でツール数とステータスが見えるように

私が個人的に一番嬉しい修正がこれ。

Claude Codeに繋いでいるMCPサーバーを確認する /mcp コマンドが、 各サーバーで何個のツールが使えるか を表示するようになりました。

加えて、 0ツールで接続したサーバー にはフラグが付くので、設定が間違っているかをパッと見で判断できます。

以前はサーバーが「connected」と出ているのに、実際には認証エラーで何も呼べない、という状況が分かりにくかった。今回の改修で 「繋がっているけど動いていない」 が明確になります。

NotionやFigma、GSCなど複数MCPを繋いでいる人ほど効きます。

2つ目 — Opus表記の整理

/model ピッカーで、 Opus 4.7と単なるOpus が二重表示になっていた問題が修正されました。

これまでは選択画面で「Opus」と「Opus 4.7」が並んでいて「どっちを選べばいいの?」となるケースがありました。今後は 現行の最新Opusは単に「Opus」 と表示され、過去バージョンと混乱しなくなります。

地味ですが、 モデル選択時の迷いが消える のは効きます。Maxプラン契約者ほど恩恵がある変更。

3つ目 — 1Mコンテキストの「Prompt is too long」誤判定が直った

これは長文を扱う人に直撃する修正。

Opus 4.7とSonnet 4.6には1Mトークンの長文対応がありますが、 自動コンパクト(autocompact)の設定窓が小さい と「実際のAPI上限に達していないのに『Prompt is too long』と弾かれる」 現象がありました。

v2.1.128で修正されています。1Mコンテキストの恩恵を受けながら、 長い議事録・大規模データ・複数ファイル横断分析 ができるようになる。

私の場合、月次レポートで30個のExcelシートを横断分析させる時にこのエラーで止まることがあって、ちょうど困っていました。これが直って一気に楽になります。

4つ目 — 並列シェル実行の安定化

Claudeが複数のシェルコマンドを 並列実行 することがあります。例えばgit diff・grep・lsを同時に。

これまでは、その中の 1つでも失敗すると残りもキャンセル されていたので、Claudeがリトライ判断に使うはずだった情報が欠落することがありました。

v2.1.128では、 読み取り専用コマンドが失敗しても、兄弟コマンドはそのまま完走 するようになりました。これにより、Claudeの並列処理が安定して、 作業の体感速度が上がる はず。

5つ目 — 大量入力時のクラッシュループ修正

claude -p でパイプ経由で大量データ(10MB超)を渡すと、Claude Codeがクラッシュしてリトライループに入る不具合がありました。

cat huge.json | claude -p "このデータ要約して"

こういう使い方をする人にだけ効くピンポイント修正ですが、 データ分析業務 で大きなファイルを渡す機会がある人には嬉しいはず。

6つ目 — /rename のセッション再開後の動作

Claude Codeの セッション名を変更する /rename コマンドが、 --resume--continue で復元したセッションで動かなくなる現象がありました。

引数なしで叩くと「最後のエントリがコンパクトの境界の場合に失敗する」というバグ。これも修正されています。

長期プロジェクトで何日もセッションを引き継いでいる人(私もこれ)には、地味に助かる修正です。

ちょっとした遊び心 — /color ランダム機能

実用的ではないけれど、 /color を引数なしで叩くと ランダムなセッション色 が割り当てられるようになりました。

複数のClaude Codeセッションを同時に立ち上げる時、見分けやすくなる効果があります。 同じプロジェクトの作業者が3-4人いる職場 では、画面共有時に「この色のセッションが私です」と言いやすい、という細かな配慮。

その他、効く修正をまとめて

非エンジニア視点で「あ、これも直ったか」というものを駆け足で。

  • MCPサーバー再接続時のスパム抑制 — ツール一覧の再アナウンスがサマリ化(画面が静かになる)
  • /plugin update の検知改善 — npmソースのプラグインの新バージョンが検知されるように
  • /rewind 等のキー入力復活--resume 後にキーボードが効かない不具合の修正
  • 1MコンテキストでもAuto modeが効く — autocompactの判定が改善
  • vim mode — NORMAL モードで Space が右移動になり、標準vimと一致
  • Bedrockのデフォルトモデル解決 — リージョン適切なプレフィックスに

特に vim mode/rewind は、毎日のショートカット操作に直撃するので、該当する人は更新を強く推奨します。

アップデート方法

npm update -g @anthropic-ai/claude-code

その後 claude --version2.1.128 以降になっていればOK。設定の引き継ぎは不要です。

まとめ

  • v2.1.128(5月リリース)は 目立たないけど効く修正の集合体
  • /mcp がツール数とステータスを表示 — 設定確認が速い
  • Opus表記が整理 — モデル選択の迷いが消える
  • 1Mコンテキストの誤「Prompt is too long」修正 — 長文業務が安定
  • 並列シェル実行の安定化 — Claudeの体感速度向上
  • 大量入力時のクラッシュ修正 — データ分析用途で効く
  • /rename セッション再開後の動作修正 — 長期プロジェクトの相棒に
  • vim modeとショートカット系 — 該当する人には大きい

派手さはないけれど、 「Claude Codeを毎日使う人の地雷を1つずつ取り除いている」 印象。週末にでもアップデートを当てておくと、来週の仕事がワンランク静かに快適になるはずです。