Claude Codeを使い込むと、誰しも一度は「今月、何でこんなにトークンを食ったんだ」と思う瞬間が来ます。私も先月、思ったより消費が早くて原因が分からず、しばらくモヤモヤしていました。
ここでいうトークンとは、Claude Codeの利用量をはかる単位です。たくさん使うほど数字が増え、料金にも響きます。家計簿でいえば支出の合計のようなものです。
これまでは、その合計しか見えませんでした。家計簿に「合計5万円」とだけ書いてあって、食費なのか外食なのか分からない状態です。何にお金がかかったのか分からないと、減らしようがありません。
2026年6月12日の Claude Code v2.1.174 で、この点が変わりました。トークンの使い道が「費目」ごとに分かれて見えるようになっています。
トークンは会話以外でも減っている
意外に思うかもしれませんが、トークンはただ会話するだけで減るわけではありません。Claude Codeには、裏で別の処理を走らせる仕組みがいくつかあります。
- サブエージェント — 本体とは別に、裏でもう一つClaudeを動かして手伝わせる仕組み
- スキル — 特定の作業手順をまとめた追加機能
- MCP — 外部のサービス(カレンダーやデータベースなど)とClaude Codeをつなぐ仕組み
こうしたものを使うと、そのぶん裏でトークンが積み上がります。合計だけ見ても、どれが重かったのかは分かりません。これが原因究明をむずかしくしていました。
v2.1.174で出る内訳
新しく表示されるのは、次のような区分です。
- キャッシュミス(過去のやりとりを再利用できなかった分)
- ロングコンテキスト(長い文脈を抱えたまま処理した分)
- サブエージェント
- スキル / プラグイン / MCP ごとの内訳
上の2つ、キャッシュミスとロングコンテキストは少し専門的なので、最初は読み飛ばして構いません。非エンジニアがまず見るべきは、下のサブエージェント・プラグイン・MCPの行です。「先週入れたあのプラグインが、思ったよりトークンを食っていた」とか「特定のサブエージェントが重い」といったことが、ここで数字として見えます。
この内訳が見られるのは、いまのところ VS Code(マイクロソフトが無料で配っているエディタ)の画面に出る使用量パネルです。Claude CodeをVS Codeで使う設定は別記事にあります。
内訳が分かると何がうれしいのか
私の場合、内訳を見て一番効いたのは「いらない常時接続を切る」判断ができたことです。
試しに入れたまま放置していたMCPサーバーが、毎回そこそこのトークンを使っていました。内訳がなければ気づけなかったところです。使っていないものを外したら、体感で消費がゆるやかになりました。
サブエージェントを多用する人ほど、この内訳は効きます。サブエージェントは便利な反面、裏で別の会話を走らせる仕組みなので、知らないうちに消費が増えがちです。仕組みは下の記事で書きました。
コストを気にする人ほど見ておきたい
非エンジニアの方からは「使いすぎが怖い」という声をよく聞きます。気持ちは分かります。月末になって慌てるより、内訳で日頃から傾向をつかんでおくほうが安心です。
トークンとコストの基本的な考え方は、別の記事でまとめています。あわせて読むと、内訳の数字の意味がつかみやすいはずです。
この機能を使うには Claude Code が v2.1.174 以降である必要があります。claude --version で確認して、古ければ claude update で更新してください。VS Code拡張側も最新にしておくと、ダイアログの表示がそろいます。
正直なところ、トークンの内訳なんて開発者向けの細かい話に見えるかもしれません。でも、冒頭で書いた家計簿のたとえそのままで、合計しか見えなかったものが費目に分かれただけで、打てる手がぐっと増えます。怖いのは中身が見えないことのほうです。





