「Claude Codeの計画(plan)って、ターミナルでパッと作るには重い時ありますよね」 — 同業のエンジニアから言われて気づきました。確かに、長い文脈で計画を練る時、画面が狭いターミナル一発はしんどい。

その不満に応える新機能が ultraplan です。この記事は、その正体と使いどころを公式情報ベースで整理したものです。

ultraplanはCLIから「計画」をクラウドに丸投げする

ultraplanは、Claude Codeの計画づくりを、手元のCLI(ターミナルで動かす素の状態)からクラウド側に投げる仕組みです。具体的には、claude.ai/code(Webで動くClaude Code、別記事参照)の plan mode(実装の前に作業計画を立てるモード)に処理を任せます。

仕組みのイメージはこうです。CLIから /ultraplan を叩く → クラウド側でClaudeが計画を組む → ブラウザで開いてセクション単位にコメントできる → 修正後、Webでそのまま実行するか、ターミナルに戻して実装するかを選べる。Plan modeの基本は別記事に。

起動の仕方は3つ

ultraplanを呼ぶ方法は、おおまかに3つあります。

/ultraplan migrate the auth service from sessions to JWTs

ひとつめは、/ultraplan コマンドにプロンプト(指示文)を続ける素直な使い方。たとえばCLIで上記のように打つと、認証サービスの移行計画をクラウド側で組ませる、という流れです。

ふたつめは、ふつうのプロンプトに ultraplan というキーワードを含める使い方。これだけで同じくクラウドに飛ばせます。

みっつめは、ローカルでPlan modeを走らせて計画ダイアログが出た時に、「No, refine with Ultraplan on Claude Code on the web」を選んで、その下書きをクラウドに送って磨く流れ。

ターミナルにはステータスインジケータが出る

クラウド側でClaudeが計画を組んでいる間、CLI側のプロンプトには小さなステータス表示が出ます。

表示

意味

◇ ultraplan

Claudeが調査中・下書き中

◇ ultraplan needs your input

Claudeから追加質問。ブラウザを開いて答える

◆ ultraplan ready

計画完成。ブラウザで確認できる

「ターミナルを止めずに、計画はクラウドに任せたまま別作業を続けられる」というのが地味に効きます。/tasks でultraplanの一覧と詳細、停止操作も可能です。

ブラウザで磨いて、どこで実行するか選ぶ

◆ ultraplan ready が出たら、表示されたセッションリンクを踏んでブラウザで計画を開きます。3つのレビュー手段が用意されています。

  • 文章を選択してインラインコメント(差し戻し意見)を残せる
  • 絵文字リアクションで賛否を示せる
  • アウトラインサイドバーでセクションを行き来できる

満足した時点で、ブラウザから次のどちらを選びます。「Webで実装する(Approve and start coding)」 か、「ターミナルに戻して実装する(Approve and teleport back to terminal)」か。

Webで実装するとPRも作成までWebでできる。ターミナルに戻すと、手元のフルアクセス権限で実装に進めます。ターミナルに戻した時は、現在の会話に注入するか・新規セッションで始めるか・ファイル保存だけで実行を見送るかを選べます。

使えない環境がある

ultraplanは Claude Code on the Web のインフラ上で動くため、いくつかの環境では使えません。

  • Amazon Bedrock 経由のClaude Code
  • Google Cloud Vertex AI 経由のClaude Code
  • Microsoft Foundry 経由のClaude Code

加えて、GitHubのリポジトリ(コード置き場)とClaude.aiアカウントの紐づけが前提です。Remote Control(別の遠隔操作機能)が有効な状態で /ultraplan を叩くと、Remote Controlは自動的に切れます。両方が claude.ai/code の同じインターフェースを取り合うためです。

必要バージョンと位置づけ

ultraplanはClaude Code v2.1.91以降で利用可能です。研究プレビュー(正式版前の試用段階)なので、挙動や対応範囲は今後変わる可能性があります。

「ultra」系の他の機能との位置関係は別記事にも書きました。

ultraplanは「計画」、ultracodeは「実装」、ultrareviewは「レビュー」。前から後ろへ流れる役割分担です。

私の使いどころ

実際に試してみての落としどころです。

向くのは、複数ファイルにまたがる大きめの改修、業務委託先に渡す前のたたき台づくり、画面を広く使って計画を眺めたい場面。ブラウザの広い画面でコメントを書き込みながら整えるのは、本当に楽。

向かないのは、5分で終わる短い作業や、ローカルの状態を頻繁に参照する細かな修正。クラウドへの往復が無駄に感じます。

「重い計画は ultraplan、軽い計画は Plan mode」、というシンプルな線引きが私の中で立ちました。

まとめ

  • ultraplanはCLIから計画づくりをクラウドのClaude Codeに投げる新機能
  • 起動はコマンド・キーワード・Plan mode経由の3パターン
  • ブラウザでセクション単位のコメントと修正、その後Web実行 or ターミナル戻しを選べる
  • ステータスはCLIに表示されるので、別作業と並行できる
  • Bedrock / Vertex / Foundry 経由では使えない。GitHubとClaude.aiが前提
  • 必要バージョンはv2.1.91以降。研究プレビュー段階
  • 大きめ改修の前段で効く。短い作業はPlan modeのままで十分