Claude Codeを使っていると、ちょっとしたコマンドを自分で打ちたくなる場面があります。ファイルの一覧を見たい、動作の確認をしたい。そういうとき、いちいちAIにお願いするのも回りくどい。実はClaude Codeには、コマンドを直接打てる「シェルモード」が用意されています。

そして2026年6月末の更新で、この使い勝手が一段よくなりました。順に説明します。

シェルモードは頭の「!」で始まる

やり方はかんたんです。入力欄の先頭に半角の ! を付けて、そのあとにコマンドを書く。それだけで、AIを経由せずにコマンドがそのまま実行されます。

! npm test

シェル(パソコンに文字で命令を出す仕組み)を、Claude Codeの画面から直接たたけるイメージです。わざわざ別の黒い画面(ターミナル)を開き直さなくていい。ふだんの作業の流れを止めずに、手元の確認ができます。

Claude Codeの画面の見方そのものに不安があれば、こちらもあわせてどうぞ。

AIに頼むのと何が違うのか

「テストを走らせて」とお願いするのと、! で自分で走らせるのは、似ているようで役割が違います。

AIにお願いすると、AIが考えて、コマンドを選んで、実行して、結果を解釈して返してくれます。丁寧ですが、その分ひと呼吸かかる。一方でシェルモードは、自分が打ったコマンドをそのまま流すだけ。速いし、余計な解釈が挟まりません。決まりきった確認は自分で、判断が要ることはAIに、と使い分けると快適です。

6月末の更新で「説明つき」になった

ここが今回の本題です。以前のシェルモードは、コマンドを実行して結果が出るだけでした。その結果についてAIの見解がほしいときは、もう一度「これどういう意味?」と聞き直す必要があった。

2026年6月22日からの週の更新で、この二度手間がなくなりました。! npm test のように実行すると、その出力にAIがそのまま説明を返してくれます。二度目の質問が要らない。

たとえばテストが失敗したとき、赤い文字がずらっと出て終わり、ではなく、「ここで落ちている、原因はたぶんこれ」まで続けて教えてくれる。エラーの読み解きが苦手な人ほど、この変化はありがたいはずです。

私の使い方が変わった

正直に言うと、私は以前このシェルモードをあまり使っていませんでした。結果を見て、結局もう一度AIに貼り直して聞く、という二度手間が面倒だったからです。

更新後は逆で、まず ! で走らせて、出てきた説明を読んでから次を考える、という流れが増えました。とくにログやエラーの確認では、実行と解説がひとつながりになったのが効いています。前は3ステップだったものが1ステップになった。地味ですが、回数が多いぶん効きます。

よく打つのはこんなコマンド

具体的に何を打つのか、イメージがわかないかもしれません。私がシェルモードでよく使うのは、確認系の軽いコマンドです。

  • ! ls … 今いるフォルダのファイル一覧を見る
  • ! git status … 変更したファイルの状況を確認する
  • ! npm test … 用意された動作チェック(テスト)を走らせる(npmはプログラムの部品を扱う道具)

どれも「今どうなっているか」を見るための、結果がすぐ返るコマンドです。作ったり消したりする前に、まず現状を確認する。その確認をClaude Codeの画面から離れずにできるのが、シェルモードの持ち味です。打ったコマンドの意味自体がわからなければ、! を外してAIに「このコマンドは何をする?」と聞けば教えてくれます。

使うときの小さな注意

便利な一方で、! のあとはコマンドがそのまま実行される点だけ気をつけてください。AIの安全確認をはさまずに走るので、消す・上書きするようなコマンドは、打つ前にひと呼吸置く。

権限まわりの考え方は、別記事にまとめています。

確認は自分で速く、解釈はAIに任せる。シェルモードのこの分担が、6月末の更新でさらに滑らかになりました。まだ使っていないなら、次に何か確認したくなったとき、頭に ! を付けてみてください。