やってしまった、と青くなった経験はないでしょうか。Claude Codeで会話を整理しようとして /clear を押したら、それまでのやり取りが画面から全部消えた。私は一度、込み入った相談の途中でこれをやって、頭を抱えました。2026年6月下旬の更新で、この事故から戻れるようになりました。

そもそも/clearは何を消すのか

まず前提から。/clear は、今の会話をまるごとリセットして、まっさらな状態から始めるためのコマンドです。

長い会話を続けていると、話が混ざってきたり、動きが重くなったりします。そういうときに /clear で区切りをつけて、新しい相談を始める。本来は便利な機能です。問題は、押した瞬間にそれまでのやり取りが見えなくなること。うっかり押すと、続きのつもりだった相談が消えてしまいます。

会話を消さずに軽くしたいだけなら、別のコマンドのほうが向いています。

/rewindがクリアの前まで届くようになった

ここが今回の更新です。2026年6月22日からの週の更新で、/rewind/clear の前の会話まで戻れるようになりました。

/rewind は、もともと会話やコードを前の時点まで巻き戻すためのコマンドです。これまでは /clear でリセットした先までは戻れませんでした。それが今回、クリアをまたいで、その前のやり取りから再開できるようになった。うっかり消しても、なかったことにできる、というわけです。

戻すときの手順

やり方はかんたんです。/clear してしまったあとでも、落ち着いて /rewind を開きます。

/rewind

すると、巻き戻せる地点の一覧が出てきます。そこからクリアする前の時点を選べば、消えたと思った会話が戻ってきます。慌ててもう一度同じ説明を打ち込む前に、まず /rewind を思い出してください。

/rewind そのものの詳しい使い方は、こちらにまとめています。

/clearと/rewindの役割の違い

混同しやすいので、二つの役割を整理しておきます。

/clear は「今の会話を消して新しく始める」ための前向きなリセット。/rewind は「前の状態に戻す」ための後ろ向きの巻き戻し。方向が逆です。今回の更新で、この二つがつながって、/clear の勢いあまった消しすぎを /rewind で救えるようになった、と考えるとわかりやすい。

過信はしない、という前提

便利になった一方で、/rewind を万能のお守りにはしないほうがいいです。

巻き戻せるのは、あくまでその会話の履歴が残っているあいだの話です。時間が経って会話のまとまり(セッション)ごと閉じたり、パソコンを変えたり入れ直したりすれば、戻せる保証はなくなります。「いつでも戻せるから何をしても平気」ではなく、「うっかり消したときの保険が増えた」くらいに受け止めておくのが安全です。

会話をあとから続けたい場合は、そもそも消さずに再開する方法もあります。

消える前提の癖は変えなくていい

私はこの更新を知るまで、/clear を押すのが少し怖くて、消していいか毎回ためらっていました。戻せないと思っていたからです。

戻せるとわかってからは、区切りをつけたいときに気軽に /clear を使えるようになりました。もし早すぎたと思ったら /rewind で戻せばいい。安全網があるだけで、道具の使い方が前向きになります。とはいえ、大事な結論は消える前にメモしておく、という基本の癖は残しておくと、より安心です。

うっかり操作からの復旧という点では、状態を確認するコマンドもあわせて覚えておくと心強いです。

消してしまっても、まだ手はある。それを知っているだけで、Claude Codeとの付き合いがずいぶん気楽になります。