「インストールなしで、ブラウザだけでClaude Codeを試せたら楽なのに」 — そんな希望を持っていた人に朗報です。AnthropicがClaude Codeをブラウザで動かせる「on the Web」版を提供し始めました。
この記事は、その触り心地と、CLIやデスクトップアプリとの違いを整理したものです。
ブラウザでClaude Codeが動くようになった
Claude Codeはこれまで、ターミナル(コマンドを文字で打ち込む画面)やデスクトップアプリで動かすのが基本でした。手元の環境にNode(Claude Codeを動かすための土台ソフト)を入れたり、アプリをインストールしたりする一手間が要りました。
「Claude Code on the Web」では、その一手間が不要です。ブラウザでclaude.aiにログインして、Claude Codeセクションを開けば、その場でClaude Codeのセッションが立ち上がります。
実体としては、Anthropic側のクラウド上に隔離された作業環境(サンドボックス)が用意され、その中でClaude Codeが動く仕組みです。手元のパソコンの中身を直接いじるわけではない、というのが従来との大きな違いです。
ブラウザ版・CLI版・デスクトップアプリ版の違い
3つの版が並んだことで、混乱しがちです。表で整理します。
観点 | ブラウザ版 (on the Web) | CLI版 | デスクトップアプリ |
|---|---|---|---|
インストール | 不要 | npm経由で必要 | アプリ導入が必要 |
動く場所 | クラウドのサンドボックス | 手元のパソコン | 手元のパソコン |
手元ファイルへのアクセス | 限定的(アップロード経由) | 直接 | 直接 |
主な用途 | 試し打ち・軽い検証 | 本格運用 | 非エンジニアの入り口 |
(注 npm = Node に付いてくる、ソフトを入れるための仕組みです。「手元ファイルへのアクセス」は、自分のパソコンに置いてあるコードや文書ファイルを直接触れるかどうかを指します)
ターミナルが苦手な人向けの入り口は、引き続きデスクトップアプリが有力です。
どんな時にブラウザ版が効くか
私が触った範囲だと、ブラウザ版が刺さる場面は3つあります。
ひとつめは、出先や別のパソコンから一時的にClaude Codeを使いたい時。インストールができない環境でも、ブラウザがあれば動かせる。
ふたつめは、Claude Codeを試したいけれど、自分のパソコンに何かを入れる前に感触をつかみたい時。サンドボックスなので、手元への影響を気にせず触れます。
みっつめは、軽い検証や、AIに任せても問題ないコード片の動作確認。手元の重い環境を起動しなくても、即座に試せます。
できないこと・割り切りどころ
正直に書きます。ブラウザ版は万能ではありません。
手元のファイル群を直接編集する用途には向きません。サンドボックス内で完結するので、自分のリポジトリ(コードをまとめて置いてある場所)のコードに変更を加えたければ、結局CLI版かデスクトップアプリが必要になります。長いセッションを継続して育てる業務には、ローカル版のほうが向きます。
つまり、本格運用の代替ではなく、「軽く触れる場所」「移動先での臨時の窓口」という位置づけが妥当です。
ログイン条件と料金まわり
ブラウザ版を使うには、Claude.aiのアカウントが必要です。プランはPro / Max / Team / Enterpriseのどれかで対応しているはずですが、最新の対応プランは公式の案内を確認するのが確実です。
研修先で「とりあえず触ってみたい」という人には、まずブラウザ版を案内するようになりました。導入の障壁が低いぶん、最初の関門を越える人数が増えたのが体感の効果です。
私の使い分け
参考までに書きます。
本気の作業はCLI版(ターミナルから使う版)。手元のリポジトリを直接動かすので、ここはこれまでと変わりません。出先や、人前でデモする時、新しい使い方を素早く試したい時はブラウザ版。デスクトップアプリは研修先での案内用。
3つを併用する形に落ち着いています。それぞれ得意な場面が違うので、競合というより役割分担です。
まとめ
- Claude Code on the Webは、ブラウザでClaude Codeを動かせる公式オプション
- クラウド側のサンドボックスで動くため、手元へのインストールは不要
- 一方で、手元ファイルを直接編集する用途には向かない
- 出先・初回検証・デモのような場面で刺さる
- 本格運用はCLI、入門はデスクトップアプリ、軽い検証はブラウザ版、の使い分け
- 最新の対応プランやログイン条件は公式の案内を当てるのが確実





