「Claude CodeにMCPサーバーは何をつなげばいいですか」 — 研修先で月に何度も聞かれる質問です。情報源があちこちに散らばっていて、選びにくい。
MCPはClaude Codeに自社のNotionやSlackといった外部サービスをつなぐための共通仕様で、サーバーは「つなぎ役の小さなプログラム」のことです。マーケや企画担当が社内ドキュメント検索や議事録参照に使う場面でも効きます。
個別の接続手順は分けて書いています。NotionはClaude CodeとNotionのMCP連携、ObsidianはObsidianとClaude Codeを組み合わせるです。
この記事は、2026年5月時点で私が実際に使っているMCPサーバーを、優先度と用途で整理したものです。
まず1つだけ入れるなら GitHub MCP
エンジニアと並走する仕事をしている人なら、いちばん効くのがGitHub MCPサーバーです。Issue(社内の課題チケット)やPR(コードの変更案)を読ませて、状況把握や横断レビューを任せられる。マーケや企画でも、エンジニア部署とのやり取りログを読ませる用途で十分効きます。
私の運用では、週次のIssue整理とPRレビュー(変更案に目を通す作業)の所要時間が体感で4割削減。MCPサーバーを試すならまずここから、と勧めています。
ドキュメント・情報源系の定番3つ
社内の情報や、技術ドキュメントを読ませる用途で効くサーバーが3つあります。
Notion MCP — 議事録や社内ドキュメントがNotionに集まっている会社は、これをつなぐとClaude Codeが社内情報を参照できるようになります。配布元はNotion公式の makenotion/notion-mcp-server で、リモートホスト版が主軸になりつつあります。
AWS MCP — AWS(クラウドサーバーサービス)の公式MCPは2026年5月にGAになり、ドキュメント参照だけでなくLambdaやコンテナなど業務領域別の60を超えるサーバー群が提供されています。最新の仕様を確認しながら、AIに古い記憶ではなく現状の情報で答えさせられる。
Search Console MCP — Webメディアを運営している人向け。SEOの数字をClaude Codeから直接見て、改善案を出させる流れに使えます。
デザイン・図解系の Figma MCP
Figma(デザインツール)に置いた画面設計やワイヤーフレーム(画面の下書き図)を、Claude Codeに読ませる用途に。
デザイナーと共同作業する場面で、画面の意図をClaudeに正確に伝えるのが格段に楽になります。デザイナーから渡された画面案を眺めて「実装の見積もりを出して」と頼める。私は受託案件で必ず最初に入れるサーバーのひとつです。
ローカルファイル系のFilesystem MCP
「自分のパソコンの特定フォルダだけをClaude Codeに触らせたい」という時に効くのが、Filesystem MCP(自分のパソコンのフォルダへのアクセスを管理する仕組み)サーバーです。modelcontextprotocol/servers 配下の公式リファレンス実装として配布されています。
通常のClaude Codeは、起動したフォルダの中を中心に動きます。Filesystem MCPサーバーをかませると、明示的に指定したフォルダ群への読み書きを、よりはっきりとした境界線で管理できる。
チームコミュニケーション系の Slack MCP
社内Slackの過去ログから情報を引っ張りたい時に効きます。「先月のセールス会議で出た価格設計の話を整理して」のような頼みごとが、Slackログ越しに通せる。
注意点を2つ。ひとつは、2026年5月時点で modelcontextprotocol/servers 配下のSlackリファレンス実装はarchive(アーカイブ=保管庫)に移されており、Slack公式のホスト型MCPかコミュニティ実装を使う形に切り替わっています。もうひとつは、チームの合意が要ること。Claudeが社内会話を読める状態は、運用ルール次第で気持ちのいいものではない人もいる。導入前に話し合うのが鉄則です。
優先度の付け方
MCPサーバーは、入れたぶんだけClaudeへの選択肢が増える反面、設定の管理コストも増えます。私の優先度の付け方は次のとおりです。
- GitHub MCP — エンジニアと並走する人ならまず入れる
- Notion または社内ドキュメント系 — 情報源の参照頻度が高い人
- AWS / Figma / Search Console — 業務領域に応じて該当するものだけ
- Filesystem / Slack — 用途が明確になってから
最初は1〜2個に絞って、必要が出てきたら足す。これでも作業が一気に変わります。
設定の前提
MCPサーバーをつなぐ全般的な手順は別記事に整理しました。
導入の細かい設定値は、各サーバーのREADMEに従うのが確実です。とくに認証用のトークン(サービスにログインするための合言葉のような文字列)の扱いは、APIキーと同じ感覚で慎重に。
まとめ
- まず入れるならGitHub MCP。Issue/PRを横断で読ませる効果が大きい
- 情報源系は Notion / AWS / Search Console から業務に応じて選ぶ
- デザイン仕事があるなら Figma MCP は早めに入れたい
- Filesystem / Slack は用途が固まってから検討
- 入れすぎは設定の管理コストを上げる。1〜2個から始めるのが現実的
- トークンの扱いはAPIキーと同じく慎重に





