AIを使う時に気になるのが、入力した内容がどこへ行くのか、という点です。社外に出したくない情報を扱う仕事だと、ここで手が止まります。
その対策のひとつが、自分のパソコンの中だけでAIを動かすこと。今回はLM Studioというツールを、Claude Codeとつないでみた記録です。
ローカルモデルをGUIで選びたい
「ローカルモデル」は、クラウドではなく手元のパソコンで動かすAIモデルのことです。データが外に出ないので、機密性の高い作業と相性がいい。
この分野で以前に紹介したのがOllamaでした。ただOllamaはコマンドライン操作が中心で、非エンジニアには少しとっつきにくい面があります。
「画面でモデルを選んでダウンロードしたい」という人に向くのが、今回のLM Studioです。
LM Studioとは
LM Studioは、ローカルモデルを画面操作だけで扱えるデスクトップアプリです。Mac・Windows・Linuxに対応しています。
アプリの中に、使えるモデルの一覧が並んでいます。気になるモデルを選んでダウンロードボタンを押せば、手元に入る。難しい設定はありません。ダウンロードしたモデルは、アプリ内ですぐに試せます。
私が最初に触った時の感想は「これはアプリストアの感覚に近い」でした。モデルという言葉に身構えていたのですが、選んで入れるだけ、というのは拍子抜けするほど簡単でした。
Ollamaとの違いはGUIの有無
LM StudioとOllamaは、やれることは近いです。どちらも手元でローカルモデルを動かす道具。違いは見た目と操作です。
観点 | LM Studio | Ollama |
|---|---|---|
操作 | 画面のクリック中心 | コマンド中心 |
モデル選び | 一覧から選ぶ | 名前を指定して取得 |
向いている人 | 非エンジニア、初学者 | コマンドに慣れた人 |
ターミナルに苦手意識がある人なら、まずLM Studioから入るほうが心理的なハードルは低いはずです。
Claude Codeとつなぐ流れ
ここが少し注意の要る部分です。Claude CodeとLM Studioは、そのままでは言葉が通じません。
Claude CodeはAnthropic式のやりとりを前提にしていて、LM Studioは別の形式でやりとりします。この通訳役として、間に「ルーター」と呼ばれる中継ツールをはさみます。
流れとしては、LM Studioでモデルを起動してローカルのサーバーを立て、ルーターにその接続先を教え、Claude Codeをルーター経由で動かす、という3段階です。一度つないでしまえば、あとはふだんどおりClaude Codeを使うだけです。
ローカルモデルで割り切れること・割り切れないこと
正直に書きます。ローカルモデルは万能ではありません。
割り切れるのは、機密性です。データが手元から出ないので、外に出せない情報を扱う検証作業には安心して使えます。ネットがない環境でも動くのも利点。
割り切れないのは、賢さと速さです。手元のパソコンの性能で動かす以上、クラウドのClaude本体と同じ品質は出ません。複雑な設計や長文の処理は、はっきり力不足を感じる場面があります。
私の使い分け
半年ほど両方を併用しての結論です。
本気の開発や記事の執筆は、クラウドのClaude Codeをそのまま使う。社外秘のデータが絡む下調べや、ネットの不安定な移動中の作業は、LM Studioのローカルモデル。この線引きに落ち着きました。
ローカルモデルは「メインの置き換え」ではなく「特定の場面の保険」。そう捉えると、無理なく使い分けられます。モデルそのものの選び方は、別記事も参考になります。
まとめ
- LM Studioは、ローカルモデルを画面操作だけで扱えるデスクトップアプリ
- Ollamaと役割は近いが、GUI中心で非エンジニアにとっつきやすい
- Claude Codeとは直接つながらず、間にルーターをはさむ
- 機密性とオフライン動作が利点。賢さと速さはクラウドに劣る
- メインの置き換えではなく、特定の場面の保険として使うのが現実的





