「Claude CodeとGemini CLI、どっちがいいんですか」 — 最近よく受ける質問です。Googleが似たコンセプトのCLIを出したことで、選択肢が現実的に2つになりました。
この記事は、両方を併用してわかった違いを、できるだけ正直に書いたものです。
Gemini CLIが出てから「比較してほしい」と聞かれる
質問の質も少し変わってきました。「Claude Codeとは」というレベルから、「他の選択肢と比べて」というレベルへ。同じ土俵に立つ相手が出てきたからです。
GoogleはGemini CLIをオープンソースとして公開しており、Geminiモデルを背景に動くコマンドラインのAIエージェントです。Anthropic製のClaude Codeとの違いは、見た目より中身にあります。
操作感とコマンド感覚はかなり近い
最初に触った時の率直な印象は「似ている」です。プロンプトに自然言語で指示を入れる、ファイルを編集してもらう、ターミナル上で会話するように動かす。表面の使い勝手は、Claude Codeに慣れた人がGemini CLIに入っても、迷う場面が少ない。
設定ファイルの考え方も近いです。Claude CodeはCLAUDE.mdでプロジェクトの前提を伝えますが、Gemini CLIにも同様の役割を持つファイルがあります。AGENTS.mdのような業界共通仕様も、両者が読める方向に進みつつあります。
強みが出る場面が違う
ここからが本題です。同じ用途で投げても、得意な作業がはっきり違います。
Claude Codeが効くと感じるのは、長い文脈を読み込んだ判断、設計レベルの議論、複数ファイルにまたがる修正。じっくり考える系の作業で安定します。
Gemini CLIが効くと感じるのは、Googleエコシステムとの連携、画像や音声を含むマルチモーダルな作業、無料枠の幅広さ。Google系のサービスを業務で使い倒している人には、相性が良いです。
両方を並べて同じ指示を出すと、回答の角度が変わって面白い。ここはClaude、ここはGemini、というのが見えてきます。
私の現状の使い分け
半年Claude Codeを使ってきて、最近Gemini CLIも併用するようになった立場での、いまの整理です。
設計や記事執筆のような、思考の深さが要る作業はClaude Code。GoogleドライブやGmailと絡む業務自動化はGemini CLI。社内研修の準備みたいに長い前提を読ませる作業はClaude Code。Web検索を絡めた下調べはGemini CLI、というふうに作業の性格で振り分けています。
両方を覚えるコストは確かにありますが、操作感が近いぶん移行は思ったほど大変ではありません。
併用する時の現実
正直に書きます。両方をフル装備で運用すると、それなりに頭の容量を食います。
設定ファイルが二系統になる、料金体系を両方追う、アップデート情報を両方ウォッチする。手間は確実に増える。だから、片方で困らない人は片方でいい、というのも筋の通った結論です。
私の場合は、業務の幅が広く片方で詰まる場面が出るので両方使う、というだけの話です。最初の1本目を選ぶなら、まずClaude Codeをきっちり使い切ってから、足りない部分でGemini CLIを足す、という順序がおすすめです。モデルそのものの考え方は別記事にしました。
どちらを選ぶかの分かれ目
最後に、選び方の指針を3つだけ。
ひとつめは、業務がどの会社のエコシステムに乗っているか。Google系ならGemini CLI、Anthropic系またはマルチクラウドならClaude Codeが素直。
ふたつめは、思考の深さが要る作業の割合。設計やレビューが多い人はClaude Codeの安定感が効きます。
みっつめは、無料で試したい度合い。Gemini CLIは無料枠が広めなので、まず触ってみる入り口にしやすい。Claude Codeはプラン契約か従量課金が前提です。
まとめ
- Gemini CLIはGoogleが出したClaude Codeと同種のCLIエージェント
- 表面の操作感は近く、CLAUDE.md相当の設定ファイル文化も似ている
- 強みは違う。Claudeは思考の深さ、GeminiはGoogle連携とマルチモーダル
- 業務の性格で振り分ける運用が現実解
- 両方を使うと手間は増えるので、まず片方を使い切るのが順当
- 選び方の軸はエコシステム・思考深度の比重・無料で試したい度合い





