Claude Codeに大きな作業を任せて、裏で進めてもらう。この使い方が増えてきましたが、終わったあとの後片付けは自分でやる必要がありました。それが変わりました。裏で終わった作業を、Claude Codeが自分でまとめて、確認用の形にしてくれるようになったんです。
何が自動になったのか
バージョン2.1.198から、バックグラウンドで動いた作業が終わると、そのままコミット・プッシュして、下書きのプルリクエストまで作ってくれるようになりました。
言葉を少し噛み砕きます。コミットは変更に区切りをつけて記録すること、プッシュはその記録を共有の場所に送ること、プルリクエスト(PR)は「この変更を取り込んでいいか確認してください」というお伺いのことです。これまで人が手で順にやっていた後片付けを、作業の終わりに自動でやってくれる、という変化です。
独立した作業場のときだけ
ただし、いつでもこうなるわけではありません。この自動の後片付けが働くのは、その作業が独立した作業場(worktreeと呼ばれる、本体(いつも自分が触っているプロジェクト)と切り離した作業スペース)で動いていたときだけです。
裏で複数の作業を並行させると、それぞれが自分専用の作業場を持ちます。互いに邪魔をしないための仕組みで、この隔離された場所での作業だからこそ、勝手にまとめても安全なわけです。作業場の考え方は、こちらの記事にまとめています。
mainには絶対に触れない
自動と聞くと、勝手に本番を書き換えられたら怖い、と感じるかもしれません。そこは慎重に設計されています。
公式によると、この自動の後片付けは、mainやmaster(本番の中心となる場所)には決して送りません。無理やり上書きしたり、勝手に取り込んだりもしません。あくまで自分専用の枝(ブランチ。作業を分けて記録する線のこと)に記録して、下書きのPRを立てるところまで。最後に取り込むかどうかは、人が確認してから決められます。
さらに、PRを作らないでと指示していた場合や、そもそも変更を送る先(GitHubなどの共有サービス)が設定されていない場合は、PR作りはスキップされます。勝手に暴走しないよう、いくつもの歯止めがかかっています。
権限まわりの安心材料については、こちらもあわせてどうぞ。
自分で始めた作業は今まで通り
一方で、自分が普段いじっている場所でそのまま作業していた場合は、これまで通り、コミットする前に確認をはさみます。
独立した作業場を用意せずに動いていたとき、作業場への移動に失敗したとき、もとから作業場の中で始めていたとき。こうした場合は、勝手にまとめず、ちゃんと聞いてくれます。自動になるのは「隔離された安全な場所」に限る、という線引きです。
どんなときに助かるか
この自動化がとくに効くのは、複数の作業を裏で並行させているときです。
たとえば、問い合わせフォームの修正、表示速度の改善、文言の直し、という三つの作業を同時に裏で進めてもらうとします。以前なら、三つが終わるたびに、それぞれ自分でまとめて送って、確認の形にして、と三往復していました。今は、三つとも下書きのPRになった状態で並んでいる。あとは一つずつ中身を見て、良ければ取り込むだけです。作業が多いほど、後片付けの手間がまとめて減ります。
裏で複数を走らせる使い方そのものは、こちらもあわせてどうぞ。
一覧で結果を確認できる
作業の状況をまとめて見せてくれる画面には、PRが立つとその番号が表示されます。どの作業が、どのPRになったのかが、一目でたどれる。
その一覧画面そのものは、別記事で紹介しています。
私の実感では、この変更でいちばん楽になったのは、任せたあとの流れです。以前は、裏の作業が終わるたびに、自分でコミットして、枝を送って、PRを立てて、と手を動かしていました。今はその一連が済んだ状態で戻ってくる。あとは中身を見て、取り込むかどうかを判断するだけです。任せて、確認する。その役割分担が、また一段はっきりしました。





